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平和構築に取り組む若者たち~コロンビア~

世界の各地から

更新)

コロンビアでは2016年6月、50年以上にわたる左翼ゲリラとの内戦が停戦合意に達しました。2016年のノーベル平和賞がサントス大統領に授与されたことはまだ記憶に新しい出来事です。

内戦により20万人以上の人が亡くなり、多くの人々が住む場所を追われ、800万人以上の人々が深刻な犯罪を目にしてきました。家族を殺された人々のなかには、殺人者を罰することを望む人もいます。一方、過去とは一線を画し、新しい社会を築いていきたいと思う人々もいます。
コロンビアのプラン・インターナショナルは、若者たちを中心に、大人も子どもも互いに信頼し合い、暴力を使わずに問題解決をする、新しい市民社会をともにつくるためのプロジェクトに取り組んでいます。

写真:プロジェクトに参加した若者たち

プロジェクトに参加した若者たち

過去50年にわたる負の記憶とむかいあう

「あなたの力で平和を構築する」と名づけられたプロジェクトには、13~16歳までの学生が参加し、内戦中に地域で起きたことを調査しました。コロンビア南西部カウカ県にあるブエノスアイレスでは、地域で起きた残虐行為を文書化し、それを「記憶の地図」として制作しました。それは、人生のほとんどを内戦下で生活し、ゲリラと民兵の間で繰り返し捕らえられ、実効支配者が変わるたびにそれぞれに忠誠を近い、武装組織のために家を提供し、土地を奪われてきた地域の人々の困難な歴史です。

平和を築くための取り組み

16歳のユナイアさんと15歳のサンドラさんは、過去50年で起きた残虐行為について調べ、年表化したイラストを使って学んだことを報告しました。
ブエノスアイレスだけでも2460人がこのプロジェクトに参加しました。

写真:平和構築プロジェクトの目標を説明するユナイアさん(右)とサンドラさん(左)

平和構築プロジェクトの目標を説明するユナイアさん(右)とサンドラさん(左)

プロジェクトの一環として、演劇による取り組みも行いました。小さな劇団がブエノスアイレスの12のコミュニティをまわり、内戦や和解の場面を描く演劇を行いました。「愛は力」と題したこの劇は、観客に自分の経験を重ね思い起こさせることで、心をゆさぶりつらい体験を話しだす勇気やきっかけとなっています。内戦を振り返り、思いを言葉にすることで、次へのステップにすすみ、未来に目をむけ考えることができるのです。

写真:地域の人々の希望を説明するサンドラさん

地域の人々の希望を説明するサンドラさん

未来を築く高校生

内戦は社会構造を破壊し、経済も不安定にしましたが、「子どもたちは復讐ではなく、平和を望んでいます」とコロンビアのプランの国統括事務所長ガブリエラ・ブシャーは言います。

若者たちはそれぞれの希望を書き記した「夢のカレンダー」を作成しました。「図書館や運動場、バス路線の整備が必要です。また、才能ある選手がたくさんいるので、サッカー訓練校も必要です」と語ります。

写真:地域のことを話し合う若者たち

地域のことを話し合う若者たち

また、若者たちはブエノスアイレスのよい面を示すビデオの作成を計画しています。地域には伝統的なダンスがたくさんあり、美しい風景は自慢です。地域の人々に、暴力とはかけ離れたよい場所で、つらい過去ではなく、よりよい未来を夢見るほうがいいと気がついて欲しい、と若者たちは考えています。

16歳のヤディスさんは、9歳のころからプランのさまざまなプロジェクトに参加してきました。2016年10月にはコロンビアの若者代表として、国際ガールズ・デーのイベントに出席するためにマドリッドに行きました。こうした経験を通じて、未来に不可能がないことを実感しています。最近大学で法律の勉強を始めたヤディスさんは、平和構築のために教育大臣になることを目標に日々励んでいます。

ヤディスさんの母親は言います。「娘はすぐに世界を改善したい、と思っているので苦労も多いです。コロンビアの自由を信じ楽観していますが、疑問を唱える人たちに前例を示せるのではないでしょうか」

写真:ヤディスさんと両親

ヤディスさんと両親

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