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3/22は世界水の日 安全な水への取り組み
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(更新)
3月22日は世界水の日
1992年12月の国連総会で定められた「世界水の日」は、きれいで安全な水の重要性を世界中で考えることを目的に制定されました。水汲みのために遠く離れた水源へ時間をかけて歩いて行くのは、多くの場合、女の子と女性です。また、せっかく汲んだ水が不衛生で、病原菌に汚染されていると、赤痢や腸チフスなどを引き起こし、体力のない人は命を落とす場合もあります。
プラン・インターナショナルが活動するラオスでも、きれいで安全な水を手にするのが重要課題でした。ここで実施された、プロジェクトをご紹介します。
山岳地域の水事情
ラオス北部の山岳地帯に住む女の子と女性たちは、家事全般を担っています。畑仕事に加え、水汲みや調理、洗濯の家事をこなさなければなりません。
「畑から帰ったあと、谷まで降りて井戸の水を汲むのは、ほんとうに大変でした。10分ほどの道のりですが、暗くて滑りやすく、肩にかけた2つの満水のバケツを持ったまま転んだこともありました」と23歳のヌエイさんは話しました。
北部山岳地帯の少数民族の村
2013年、ラオス政府は地域の村に給水システムを設置しました。しかし数年たつと、必要な水量が確保できなくなり、新たに谷に2つの井戸を掘りました。しかし、雨季には泥水が流れ込み、水がしばしば濁ります。村の人たちはその水の使用を避けるようになりました。
谷の水汲み場
主役はコミュニティ
地域で教育支援をすすめていたプランは、地元の保健職員とともに、水と衛生環境の改善の活動を始め、子どもや保護者、村のリーダー、学校の教師たちと地域の課題を話し合いました。コミュニティ主導型の総合衛生管理をすすめ、水管理委員会を設置。村の人たちは活動に参加することで、衛生に関する知識や正しい衛生習慣を学びました。
水管理委員会のメンバーと話し合い
水道設備については優先順位をつけ、壊れた施設の入れ替えや、家庭用トイレの設置など、コミュニティの人々と協力して取り掛かりました。原料の木材や砂、砂利は地域から提供されたほか、水槽やパイプ敷設などの建築は、村の人々が手伝いました。完成まで5カ月かかりましたが、すべての家庭で安全な水を利用できるようになりました。子どもたちも水汲みをする必要がなくなり、学校で過ごせる時間が長くなりました。
水の管理を通じて知る健康
不十分な衛生設備と保健衛生の習慣のないこと、健康にいかに影響を及ぼしているかを、人々は理解し始めました。以前は、トイレのある家はわずか2軒だけでしたが、村の人たちは自宅にトイレを作るようになり、水も沸騰させてから飲むようになりました。プランによってもたらされた知識は、徐々に人々の意識に変化をもたらしています。
健康を維持するための適切な食事や、子どもたちの病気の予防についても学びました。子どもたちと女性たちの安全について啓発する劇が上演され、子どもたちや妊娠中の女性、新生児の世話などについての保健衛生にも焦点を当てました。
学校のトイレ建設を手伝う人々
今、人々は、健康であれば貧困に立ちむかい新たな学びを得ることができる、と考えています。いずれは、村のすべての人が改善された水道設備を利用し、屋外排泄を撤廃することを目指しています。一人ひとりが行動すれば、子どもたちの生活に大きな変化をもたらすことができる、と実感しています。
地域の人々は、安全な水の確保に取り組むなかで、スキルと問題解決への力を身につけていきます。
「プラン・スポンサーシップ」の支援は、地域の力を育み応援する支援です。
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参加者の声
モンサさん、23歳
「貧困のため、村ではごく限られた人たちだけが高等教育を受け、有給の仕事を得ています。私は高等学校を修了しましたが、その先は進学できませんでした。絶望感を抱き自分の将来の見通しを持てずにいたとき、プランがコミュニティ主導型の総合衛生管理と水管理委員会を設置するためのボランティアを村へ探しにきたのです。委員会は 水道の管理、水の供給の保持、そして村の人々の家庭用トイレの設置を推進しています。この仕事を知り、私はすぐに参加しようと決めました、多くの経験を得て、ほかの人たちを助け、村に貢献できるよい機会だったからです。トレーニングを受け、学校で学ぶことのなかった保健衛生と衛生設備について、プランのスタッフから多くのことを学びました」
モンサさん