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コロナ禍の自然災害に立ちむかう~グアテマラ~
世界の各地から
(更新)
2020年11月、中米諸国に、「イータ(Eta)」「イオタ(Iota)」という2つの大型ハリケーンが立て続けに襲来しました。新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックのさなかに発生した大規模な自然災害は、コロナ禍で経済的に困窮する多くの人々に追い打ちをかけました。発災から半年、プラン・インターナショナルのグアテマラでのこれまでの活動について、現地の声とともにご紹介します。
ハリケーンの豪雨により冠水したコミュニティで
被災直後に必要な緊急物資の配布
グアテマラでは、「イータ」と「イオタ」によって190万人以上が被災、約30万人が住む家を失いました。プランは災害発生直後から支援を開始。安全な水や食料、毛布、衛生キット、子どもの遊び道具や備品など、現地で必要とされる緊急物資を配布しました。また、人々の生活再建を後押しするために、とくに経済的に困窮していた約6500世帯に現金給付を行いました。給付を受けた世帯では、支給されたお金を食料や医薬品、住宅再建のための建設資材、子どもの学用品や衣料品の購入に充てることができました。
避難所で緊急物資を受け取る家族
子どもひろばで心のケアに取り組む
プランはこうした直接的な支援を行う一方、「子どもひろば」を14カ所設置。新型コロナウイルス感染症対策を徹底しながら、被災した子どもたちの心のケアにも取り組みました。「子どもひろば」には心理社会的ケアの専門家が常駐し、傷ついた子どもたちが遊びなどの活動を通じてストレスを軽減できるよう、さまざまな遊びやレクリエーション、学習を取り入れた活動を行いました。また、大人に対しても、子どもの保護、健康や栄養、災害時の子どもの心のケアの方法などをテーマとした講習会を実施しました。
避難所でスタッフと遊ぶ男の子
災害時に女の子が直面する問題にも対応
災害時、子どもたち、とりわけ女の子は、平常時に増して、ジェンダーに基づく暴力や人身取引、性的搾取、早すぎる結婚のリスクにさらされやすくなります。プランは避難所で暮らす子どもたちとその家族を対象に、性的虐待の防止や、暴力を見聞きしたり被害にあったりした際に相談・通報する方法について、トレーニングを実施しました。また、避難所を運営する責任者と協力し、男女別のトイレの設置や、避難所の出入りの管理など、子どもたちを守る対策を強化しました。さらに、女の子や女性が安心して避難生活を送れるよう、生理用ナプキンなどの月経衛生用品も支給しました。
月経衛生用品を受け取る女性
この半年で、5つの県の24自治体、のべ4万人にこうした支援を届けることができました。
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現地の声
ヘイデリさん(9歳)
「ハリケーンの大雨の影響で地滑りが起き、とても怖かったです。両親と4人の兄妹と一緒に家から逃げ出しましたが、何も持ち出せませんでした。土砂が私たちの家を飲み込む様子や、土砂崩れの下敷きになった家に閉じ込められた人たちの姿を見て、つらく悲しい気持ちになりました。私はプランの子ども向けワークショップに参加しました。父もプランの講習会に参加して、今では災害が起こった場合、コミュニティのどこが危険で、安全な場所かを知っています」
アルフレッドさん(43歳)
「洪水に見舞われ、すべてを失ってしまいました。災害発生直後にプランの支援で現金給付を受け、調理用のトウモロコシや豆、野菜、子どもたちの服を買うことができました。子どもたちは今でもそれを大切に着ています」
ホセフィーナさん(42歳)
「プランは、この苦しい時期に私たちをサポートしてくれました。体験を語り、対話する機会を作ってくれたことで、この洪水が私たちや家族に残した精神的なダメージを少しずつ克服し、忘れていくことができました。何よりも、子どもたちに与えてくれた支援に感謝しています。子どもたちが楽しそうに遊んだり、歌ったりしているのを見ると、私たちも幸せな気持ちになります。ワークショップでは、より良い子育ての方法や、被災した家でどのように暮らしを立て直せばよいかを学びました。幼い子どもたちはプランの専門家から、自分たちには権利があること、勉強すべきこと、そして何よりも自分のことを大切にすべきことを学んでいます。私には10代の娘がいますが、彼女は自分の体と権利について多くを学んでいます」
グアテマラを含む中南米では、6月~11月のハリケーン・シーズンを迎えようとしています。プランは新型コロナウイルス感染症対策を継続しながら、自然災害に備え、地域の人々の防災意識向上にも取り組んでいきます。
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