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休校から2年 学校が再開しても戻れない女の子たち~ウガンダ~

世界の各地から

更新)

ウガンダでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、2020年3月から約2年にわたり休校措置が続いていました。プラン・インターナショナルは、教育省と協力して家庭学習教材を開発したほか、コミュニティ内に学習センターを開設し、学習プログラムを提供。子どもたちが勉強を継続できるよう支援を続けてきました。

再開後の学校でのインタビュー

2022年1月、ついに学校が再開されましたが、コロナ禍での家計の悪化や、早すぎる結婚・妊娠の増加により、必ずしも復学できる生徒ばかりではありません。
プランは再開後の学校でインタビューを実施。見えてきたのは、ジェンダー不平等を背景とする女の子特有の問題や、復学できたとしても、学力だけでなく自信や意欲を失ってしまっている生徒たちの姿でした。

写真:コロナ禍で10代での結婚、妊娠が増加

コロナ禍で10代での結婚、妊娠が増加

「結婚や妊娠のため、学校に戻ってこられない友だちがいます」 
モリーンさん、19歳

写真:図書室で参考書を読むモリーンさん

図書室で参考書を読むモリーンさん

学校が再開され、また勉強ができるようになったことが何より嬉しいです。教室や先生の授業を、とても懐かしく感じました。将来弁護士になる夢を再び目指せるかもしれない、との希望が生まれました。
一方で、生徒たちの出席率はまだ低いです。特に女の子はロックダウンや休校の影響を強く受けていると感じます。休校の期間中、私は家事に専念しなければならず、休校前までに学んだことを復習する時間も取れませんでした。家計を助けるために働かなければならない女の子たちも大勢いました。クラスメートのなかには、結婚や妊娠が理由で、学校に戻ってこられない友だちもいます。私のように復学できた生徒がいる一方で、悲しい思いをしている子どもがたくさんいることも事実です。

「生徒たちの声に耳を傾け、より良い学びの場を作りたい」 
マシューさん、教師

写真:教師としての決意を語るマシューさん

教師としての決意を語るマシューさん

学校閉鎖から2年を経て生徒たちが戻ってきたことに、教師としての喜びと興奮を覚えています。一方で、長引いた休校が子どもたちにもたらした深刻な影響を懸念しています。まず1つは、長期間学校や勉強から遠ざかっていた子どもたちに、学力や学習意欲の低下、自信の喪失などが見られることです。ロックダウン中、家庭内で働き手としての役割を果たさなければならないというプレッシャーから将来への希望を失い、命を絶ってしまった生徒もいます。また、学ぶことへの不安や教師への恐怖を抱いたり、学校に戻るには今の自分の学力では不十分だと考えてしまったりする生徒もいます。生徒たちは教室に長時間座っていることに慣れず、規律も失われています。
もう1つは、休校中に学齢期の子どもたちの妊娠が増え、10代で母親、父親になった生徒が大勢いることです。私の学校では、妊娠、出産を経験した生徒たちが学校に戻れるような体制を整えており、現在は8人の女子生徒が、赤ちゃんの世話や授乳をしながら学んでいます。
私たち教師は失われた2年間を取り戻すために、生徒たちの声に耳を傾け、生徒自身がリーダーシップを発揮して意思決定できる、より良い学びの場を作れるように、粘り強く取り組まなければなりません。

プランは今後も、一人でも多くの子どもたちが学校に戻り、質の高い教育を安心して受け続けられるよう、ジェンダー平等と包摂の視点を取り入れながら、政府や自治体、地域の学校との連携を密にして活動を続けていきます。

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