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【経過報告】「若年層の女性の経済的自立」プロジェクト~トーゴ~
ガールズ・プロジェクト
トーゴ
(更新)
プラン・インターナショナルは、2016年7月から、「若年層の女性の経済的自立」プロジェクト(トーゴ)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
西アフリカのトーゴでは男女の社会的役割が分かれており、多くの面で男性に有利な社会となっています。そのため、女性は経済活動の機会に恵まれず自立が困難です。中央州アデレ地域は都市部から遠く貧しい地域で、男女を問わず、職に就けない若者が多く暮らしています。女性、とりわけ未婚のまま若くして母親になった女の子たちには自活の手段がなく、経済的にさらに追い詰められた状況です。
商売を始めようとしても、資金の融資を頼める正規の金融機関がないことも女の子の自立を阻む障壁となり、母親から子どもたちに貧困が受け継がれてしまいます。
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
活動のハイライト
2017年7~12月まで、767人の若者たち(うち女の子412人)がライフスキル教育を受けました。
彼女らは、貯蓄や貸付、そして返済など基本的な金融の知識を学びました。こうした学びは、起業や就職をしてから持続的に家計を維持していく上で役立ちます。また、これまで110人が職業訓練に参加しました。参加者の関心や興味にあわせて、石鹸作り、伝統的な布の織り方、美容師などの職業が選ばれ、参加者それぞれが、スキルを習得しました。同時に、仕事をしていくうえで必要なさまざまな知識も学び、実際に就職が決まって働き始めた参加者もいます。
2017年12月には、81人の若者たち(うち女の子69人)が農業の生産性を上げるためのトレーニングに参加しました。収穫する作物の量が増えると、家族を養うことのみならず、作物を売ることによって生計が安定することが期待されます。
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
現地の声
父が亡くなって、私の生活は一変しました。母だけでは私たち5人の子どもを養うことはできず、家計は苦しくなりました。家計を助けるために私が働かなければなりませんでしたが、手段もなく売春をはじめるまでにそう時間はかかりませんでした。しばらくして私は妊娠しました。子どもの父親は私たちを養うことができず、村を去ってしまいました。私は子どもを育てるため、学校を辞めざるを得ませんでした。このプロジェクトに参加して、私の人生はよい方向に変わりはじめています。トレーニングの学びから、地域で需要の高い、ヤム芋のから揚げを売るようになりました。販売で得た利益は、必要なときのために村落貯蓄貸付グループに預けています。もし十分なお金が貯まったら、もう一度学校に戻り、そして商売をもっと大きくするのが私の夢です。チャンスをくれた支援者の皆さんに心から感謝しています。
(ウェチカさん 19歳)