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【経過報告】コロナ禍のカンボジアでのチャレンジ~「地域主導型の小学校給食」プロジェクト~

カンボジア

グローバル・プロジェクト

更新)

10月16日は「世界食料デー」。世界に広がる栄養不良や飢餓、極度の貧困の解決にむけ、人々の意識啓発や行動を促すために、国連が制定した国際デーです。プラン・インターナショナルは、子どもたちの健やかな成長に不可欠な食料確保や栄養向上を支援する取り組みを、世界各国で行っています。

世界食料デーにあわせて、カンボジアで2021年4月から実施している「地域主導型の小学校給食」プロジェクトについて、これまでの進捗と成果をご報告します。

写真:毎日楽しみな給食の時間 笑顔の子どもたち

毎日楽しみな給食の時間 笑顔の子どもたち

  • ※プランは2013年から世界食糧計画(以下WFP)と連携し、学校給食や学校菜園の導入を中心とした子どもの栄養改善に取り組んできました。2021年4月からは、活動の最終段階として、地域の学校がプロジェクト終了後も給食の提供を続けていけるように、現地での食料調達や予算確保のための体制づくりを目指しています。

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満足に朝食をとれない農村部の子どもたち

近年、著しい経済成長を遂げているカンボジア。しかし、その一方で農村部は取り残され、都市部との格差が広がっている現状があります。農村部では、朝食をとれずに登校する子どもたちが少なくありません。おなかを空かせて出席しても授業に集中できず、勉強が身につかないので、進級試験に合格できないまま中途退学してしまう生徒たちもいました。こうした状況が、初等教育の修了率向上を阻む要因のひとつとなっていました。

写真:農村地域の風景

農村地域の風景

「よく食べて、よく学べる」学習環境づくりを支援

プランは学校給食を通じて子どもたちの学びを支援するため、調理室や給水設備などのインフラ整備や、学校給食運営に必要なトレーニング(調理や食材管理など)を行ってきました。今期は活動の最終段階として、プロジェクト終了後も各学校が給食を続けていけるように、食材を供給できる地元の業者を特定し学校との契約を進めるとともに、地方行政官の能力強化にも取り組んでいます。また、地域のジェンダー不平等をなくしていくために、教師やコミュニティリーダー対象の研修や、女の子や女性がより能力を発揮できる地域づくりも支援しています。

コロナ禍のチャレンジ:子どもたちの健康を守るために

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、カンボジアでは、2020年半ばにすべての学校が休校になりました。プランは学校関係者やWFPなどと連携し、子どもたちの健康を守るとともに、プロジェクトの実施方法を工夫しながら以下の活動をすすめています。

給食が提供できないなか、貧困家庭への食料支給を実施

対象地域のシェムリアップ州全域では、2021年9月現在も厳しいロックダウンが断続的に続いています。学校の休校措置がとられている間は、当然給食の提供もありません。子どもたちの日々の栄養を学校給食に頼っていた貧困世帯にとって、これは深刻な事態です。そこで、プランは約9000世帯を対象に食料の支給を行うことにしました。支給する米、豆、植物油、魚の缶詰などの食料はあらかじめ一世帯用に梱包し、配布にかける時間を短縮。配布場所ではマスク着用を義務付け、ソーシャルディスタンスを保つなど、感染予防を徹底しています。

写真:食料を受け取って家路につく女性

食料を受け取って家路につく女性

食料を受け取って家路につく女性

写真:密を避けて行った食料支給の様子

密を避けて行った食料支給の様子

写真:食料支給を受けて署名する女性

食料支給を受けて署名する女性

熱意ある教師たちをオンライン研修でサポート

休校の間の対策として、教育省は公立学校の授業をすべてオンライン化しました。しかし、プランが活動する農村地域には、オンライン授業を受けるために必要なパソコンやタブレットを持っている子どもたちはほとんどいません。そのため、教師が毎週全生徒の家庭を訪問して宿題を届け、自習を促す取り組みが続けられています。また、3~5人の少人数制での対面授業も行われています。

写真:プロジェクトに貢献できるのは素晴らしい経験と語る先生

プロジェクトに貢献できるのは素晴らしい経験と語る先生

教師にとって大変な労力を要することですが、教育への熱意と、プロジェクト参加への意欲はコロナ禍以前と変わりません。

コロナ禍で集会が禁止されているため、教師対象の学校菜園管理やジェンダー平等促進のトレーニングは、対面では実施できなくなりました。そこでプランは校長や教師と相談し、すべてのトレーニングをオンラインで実施することを決定しました。研修開催にむけた調整や準備には、各校の教師たちも協力しています。

休校中にインフラ整備に注力

学校が休校になっていることの唯一のメリットは、授業を妨げることなくインフラ整備をすすめられることです。普段の建設工事は、授業の邪魔にならないように、生徒のいない週末や夏休みに集中して行っています。しかし休校中は、ロックダウン下であっても、外出禁止期間を除けば、学校と連携して計画的に工事を進めることができます。感染予防対策を講じたうえで、プランの職員が校長や教師と一緒に定期的に学校を訪れ、調理室や燃料節約型かまど、トイレなどの建設の進捗を確認しています。

写真:トラパントロン小学校に完成した調理室

トラパントロン小学校に完成した調理室

トラパントロン小学校に完成した調理室

写真:トイレ建設の進捗を確認する校長(右)

トイレ建設の進捗を確認する校長(右)

カンボジアの教育省は、2021年10月の授業再開を検討していますが、新型コロナウイルス感染症は、いまなお収束の兆しがみえていません。プランは、対象校関係者やコミュニティリーダー、現地政府、WFPとともに状況を注視しながら、感染予防を徹底した給食の再開準備や、現地政府への引き継ぎをすすめていきます。

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