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【開催報告】プラン・ラウンジ11月 オンライン活動報告会「ロヒンギャの子どもの保護と教育プロジェクト」

イベント

更新)

2020年11月20日、オンラインでプラン・ラウンジ11月「ロヒンギャの子どもの保護と教育」プロジェクト(11/20)を開催しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響で、6月以降はオンラインで開催しています。国内外から60名以上の皆さまにご参加いただきました。

多民族国家ミャンマーの抱える課題

プラン・インターナショナルについて紹介後、4年間ミャンマーで人道支援活動を行ったプログラム部の倉橋職員が、食文化や日常の暮らしを切り取った多彩な写真を交えてミャンマーの現状を説明しました。135の少数民族が暮らすミャンマーでは、イスラム系少数民族ロヒンギャが孤立し、差別や迫害などの苦難の歴史を歩んできました。今も紛争が続くなか、70万人が難民となったイスラム系少数民族ロヒンギャの問題も大きな課題として立ちはだかっています。

写真:バングラデシュのプラン職員たちと

バングラデシュのプラン職員たちと

画像:タニンダリ地方域の市場

画像:タニンダリ地方域の市場

タニンダリ地方域の市場

世界最大規模の人道危機ロヒンギャ問題

世界最大規模の人道危機とされているロヒンギャ問題の発端は、2017年8月の「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)を名乗る武装勢力によるミャンマー警察・軍関連施設の襲撃を受け、ミャンマー軍が徹底的な掃討作戦を開始したことによります。集団レイプ、性的暴行、銃を用いた殺害、ナイフを用いた殺害、焼死、拷問、家屋やコミュニティ施設の破壊、放火、などの残虐行為が横行した結果、6700人ものロヒンギャが殺害され70万人が国境を越えてバングラデシュ側に避難しました。ミャンマーでは政府や軍に「国民」として認められず、バングラデシュからは不法移民集団とみなされているロヒンギャ。世界最大級の無国籍者コミュニティを形成しており、国連は「民族浄化の典型的な例である」と非難しています。

写真:世界最大規模の人道危機ロヒンギャ問題

プランが実施しているロヒンギャの子どもの保護と教育プロジェクト

ロヒンギャを取り巻く複雑な背景を説明後、各国の状況にあわせてプランがミャンマー、バングラデシュで実施している支援について説明しました。ミャンマーでは、ラカイン州内の紛争の影響を受けた子どもたちが暴力、虐待、搾取、ネグレクトから守られ、国際基準に則った適切な対応を受けられるようになることを目的に、地元の行政との連携を密にして、「子どもひろばを設置しました。また、子どもも参加するリスクマネジメントのほか、保護者を対象とした子どもへの適切なサポートや暴力に頼らないコミュニケーションなどのトレーニングを行っています。

写真:「子どもひろば」の様子(ミャンマー)

「子どもひろば」の様子(ミャンマー)

バングラデシュでは、これまで一度も学校に通えず文字を学ぶ機会の無かった難民キャンプの未就学の若者たちが読み書きを習得できるよう支援するほか、難民キャンプ内の若者たちが課外活動を主導できるようトレーニングし、キャンプ内外の教育関係者の協力体制を整えています。
いずれのプロジェクトも、地域との軋轢を回避し公平を期すために、ロヒンギャだけでなく地域のコミュニティの人々も支援対象とすることが、プロジェクト成功のカギであることが強調されました。

写真:教師トレーニング受講者たち(バングラデシュ)

教師トレーニング受講者たち(バングラデシュ)

  • ※「子どもひろば」
    災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。現地では、混乱のなか、子ども、とりわけ女の子は虐待や搾取の対象となる危険性が高まります。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守ることができるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら

最後に倉橋職員は、ロヒンギャの若者たちに対し実施したアンケートで浮き彫りになった、「自分の国・コミュニティのために何かしたい」「読み書きができるようになりたい」「海外で学びたい」などの夢や希望を描く等身大の若者たちの声を紹介し、国際社会から忘れられがちなロヒンギャの存在を、継続的に注目し見守り続けていただきたいとメッセージを伝え発表を終えました。

参加者の声

  • 関心があったロヒンギャ難民問題について知ることができ、よかったです。インターネットで調べるだけでは分からない、現段階のロヒンギャ支援について詳しく知ることができました。
  • ミャンマーに住んでいたことがあったため、ロヒンギャ問題に関心があったものの、問題背景や原因などがよくわからなかったので、今回のイベントに参加することで理解を深めることができました。また、プランの活動を知ることで、現地の問題や現状などについても学ぶことができました。今後もロヒンギャ問題などのニュースには積極的に耳をかたむけてみようと思いました。

写真:オンライン報告会の様子

ご参加くださった皆さまからはたくさんのご質問が寄せられましたが、時間の関係ですべてのご質問に回答できず申し訳ありませんでした。

プランは感染症予防のため、多くの方に集まっていただいての説明会の開催は控えオンライン上での開催を予定しています。次回の開催は12月です。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

次回の予定

2020年12月19日(土) 20:00~21:00

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