G20サミットにむけたC20の動き～世界20カ国との協働～

2019年6月、大阪で金融・世界経済に関する首脳会合「G20サミット」が開催されます。これにあわせて立ち上げられたのが、日本の市民社会（途上国で活動するNGO、国内で活動するNPOからなる）による「2019 G20大阪サミット市民社会プラットフォーム」です。G20サミットにて提言を行うことを目的に、本番前の4月21日（日）～4月23日（火）に「C20サミット(Civil:市民社会)」が開催されます。

G20諸国：世界総生産の85％を占める

「G20サミット」は、主要7カ国（以下、G7）に、EU、中国、ロシアなどの国と地域を加え、さらに招待国や国際機関も参加する大規模な国際会議です。
G20諸国は世界人口の66%、世界総生産の85%、世界貿易の75%を占めており、サミットでの主要議題は経済分野です。しかし、グローバル化がすすみ、国際社会がさまざまな問題に直面するなか、近年は、世界経済や貿易・投資のみならず、開発、気候・エネルギー、雇用、テロ対策、移民・難民問題など多岐にわたる課題が議論されています。

C20(Civil:市民社会)の役割

G20の議論に多用な意見が反映されるように提言を作成し、各国に働きかけをするために開催されるのが「C20サミット」です。このサミットにはG20開催国である日本政府首脳も参加し、当日提言書を手渡す予定です。 C20は世界が直面する10の社会課題^※別のワーキング・グループで組織されています。

• ※10の社会課題：反腐敗、教育、環境・気候・エネルギー、ジェンダー、国際保健、インフラ、国際財政の構造、労働・ビジネスと人権、地域から世界へ、貿易と投資
• ※C20以外にも、B20（ビジネス）、W20（女性）、T20（シンクタンク）、S20（サイエンス）、L20(労働)、Y20(ユース)などのグループがあり、それぞれの専門性や視点でG20諸国政府への提言を行います

C20でのプラン・インターナショナルの取り組み

「C20サミット」にご参加いただけます

「C20サミット」は2019年4月21日（日）～4月23日（火）に開催されます。市民社会がG20に果たす役割について議論するシンポジウムや、各ワーキング・グループが主催する分科会があり、どなたでもご参加できます（要事前申し込み）。
プラン・インターナショナルは4月22日（月）に行われる「教育の資金」に関する分科会に登壇します。すべての子どもが教育を受けられるようになるために必要な教育のための資金について、海外の教育の専門家や日本のNGOとともに提言を発表します。「C20サミット」で市民社会からの声をG20各国政府へ届ける活動に、ぜひご協力ください。詳細・申し込みは以下のウェブサイトをご覧ください。

6月に開催される「G20サミット」は地球規模課題に対応することを通じて、持続可能な世界を実現することを目指しています。各国政府が、持続可能な開発目標（SDGs）に掲げられている諸課題に必要な策を講じ、具体的な取り組みをすすめることや、日本政府のリーダーシップのもとに、教育に関するあらたな方針が策定・発表されることを期待しています。その布石となるC20は大きな意義をもちます。