【開催報告】日本のプラン創立40周年記念イベント「40年の歩み～成果と未来を分かち合おう」

プラン・インターナショナル国際本部CEO　スティーブン・オモロからのあいさつ
イベントはイギリスから来日したCEOからのあいさつで始まりました。
「人類が多くの課題に直面する今、私たち全員が、国境を越えた取り組みの参加者となることがとても大切です。それによって世界中の人々が異なる生活を送る子どもたちや地域とつながることができるからです。私は信じています。ともに歩むことで、私たちはさらに大きな力となれることを」と、結束することの大切さについて述べました。

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン理事長　池上清子からのあいさつ
日本のプランの理事長である池上から、プランの未来の方向性を示すメッセージをお届けしました。
「『子どもたちの声を聞き、可能性を育む』というプランの活動の中心は、40年前から何も変わっていません。一方で、刻々と変化し、新たなる問題が生まれていく今の世界、社会で翻弄される子どもたちの声をキャッチし、彼らが前に進めるように追い風となるべく、変化を恐れずに新しい挑戦をしていく。これも我々のミッションです」

外務省国際協力局審議官　日下部英紀さまからの祝辞
ODAを通じて、これまでに35件、21億円の支援事業でプランと連携してきた経緯に触れ、「国際協力におけるジェンダー主流化にむけた課題と実践をテーマとして、プラン・インターナショナルが報告会、勉強会を実施し、ガイドラインと完了報告書の策定に携わったことは高く評価されています」「（NGOの活動は）日本の顔の見える、国民参加による協力の代表格です」との励ましのお言葉をいただきました。

プラン・ヒストリー～誕生秘話から日本での40年～
プラン・ユースグループの村田さんと、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン専務理事・事務局長の棚田雄一が、プランの日本での誕生の物語と40年間の世界の変化について対話形式でお届けしました。
誕生秘話の詳細は「40周年記念サイト　40年のあゆみ」をご覧ください。

Hello from Cambodia! カンボジアの小学校から生中継
シェムリアップ活動地域にある小学校と会場をZoomでつなぎ、教室や図書室、学校菜園などでの、子どもたちの日常をご覧いただきました。音声が途切れ途切れの生中継でしたが、生き生きと学び、課外活動に取り組む子どもたちの姿や、「野菜を育てるのが楽しい！」などの生の声に、会場からは温かな笑い声が。オンライン参加の皆さまも、「現地を訪問しているような気分になれた」などのコメントをチャットに寄せてくださり大いに盛り上がりました。

やくみつるさんによるトーク「チャイルドと私とプランの物語」
30年近くスポンサーとしてプランをご支援くださっている漫画家のやくみつるさん。「将来は彼を大統領にしたい」との思いを抱いたホンジュラスのチャイルドとの出会い、2度の現地訪問、スポンサーであることの楽しさと意義を語っていただきました。
「見知らぬ誰かと縁ができて、その子の一生に関与できることのおもしろさ。これはぜひ味わっていただきたい。自分の活動も広がるし、興味の幅も広がっていきます」

元チャイルドが語る「スポンサーへの思い」
ネパールの元チャイルドで、今は日本で会社を経営するバスネット・クマールさんと、クマールさんの元スポンサーである塩川善郎さんが登壇。お互いへの思いや、人材を育む役割も果たしているプラン・スポンサーシップの意義について語っていただきました。
「塩川さんは、日本のお父さん、ゴッドファーザーです」
「クマールさんは、私にとっては自慢の息子、娘たちにとっては立派な兄のような存在です」
お二人の信頼関係が感じられる対談となりました。

支援者交流会「チャイルドと私とプランの物語」（会場）
少人数のグループに分かれて、「プランの支援を始めたきっかけ」「支援してよかったこと」「世界の子どもたちへの思い」など、それぞれの経験と思いを共有していただきました。支援者同士、そして各グループに参加したプランの役員やユース・グループメンバー、スタッフたちとも交流を深め、仲間を得た時間となりました。

ラオスの駐在スタッフからの報告（Zoom）
2023年1月までの3年間ラオスに駐在していた鈴村職員から、「ようこそ、ラオス！～ラオスに駐在して～」をお届けしました。
「少数民族の子どもの教育」プロジェクト報告では「コロナに翻弄されることも多く、大変なことも多かったが、皆さまからご支援いただき、プロジェクトを無事終了することができました」と語りました。また、駐在員ならではの視点で、活動地での日常、食事、ラオスのお祭りの様子を写真とともに説明しました。

スポンサーが語る「チャイルドと私」（Zoom）
また、スポンサーお二人にご登場いただき、ご自身のスポンサーとしての経験、チャイルドへの思いについて、プレゼンテーションしていただきました。
ネパールのチャイルド5人と交流された伊藤さんは「成長を見ることができ幸せを感じます。人生の宝物」とお話しくださいました。また、6人のチャイルドとの交流された樫村さんは「特定の子どもを通して地域の人たちの暮らしが改善される過程を知ることできる」とプラン・スポンサーシップの魅力を語ってくださいました。

増田明美さんによるトーク「私が出会った女の子たち」
「スポーツのもつ力」について、増田さんからはトーゴの「女子サッカープロジェクト」を例に、対談相手の道山職員からは「スーダンにあるエチオピア難民キャンプでのスポーツ大会」などを例に、解説しました。
小声でしか話さなかった女の子がサッカーを通じて自立心を育み、「将来は大統領になってこの国を変えたい！」と発言するまでになったというお話をはじめ、増田さんが出会った女の子たちのエピソードをご紹介くださいました。

登壇者、参加者で記念撮影！
最後に、会場の皆さんと増田明美さんをはじめとする登壇者とで記念撮影。「これからも、世界の子どもたち、女の子たちを応援していこう！」という共通の思いを胸に、イベントは幕を閉じました。