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【第4報】ガザ地区の子どもたちは今 暴力激化から100日~ガザ・中東人道危機緊急支援~

お知らせ

緊急支援

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ガザ地区における暴力の激化から100日が経過しました。地区の保健省によると、これまでに1万人以上の子どもたちが命を落としており、状況は悪化の一途をたどっています。絶え間ない爆撃によって、何十万人もの子どもや妊娠中の女性が大きな犠牲を強いられています。本来は安全な場所であるべき学校、病院、難民キャンプが攻撃の対象となり、子どもたちを安全に保護できる場所はどこにもない状況が続いています。人道支援要員にはアクセスや移動の制限が課されており、支援物資の搬入と配給は困難を極めています。

写真:2024年1月上旬、食料と水を搭載したトラック5台がようやくガザ地区に到達

2024年1月上旬、食料と水を搭載したトラック5台がようやくガザ地区に到達

写真:レバノン南部への救援物資輸送を指揮するプラン・インターナショナルの職員

レバノン南部への救援物資輸送を指揮するプラン・インターナショナルの職員

医師/プランの国際人道支援ディレクター ウニ・クリシュナン

写真:医師/プランの国際人道支援ディレクター ウニ・クリシュナン

ガザ地区では1万人もの子どもたちが命を奪われました。爆撃により負傷し、時には麻酔なしで手足の切断手術を受けた子どもたち。一生続く障害を負うことになった子どもたちも大勢います。 子どもや妊娠中の女性を含む多くの住民たちが飢餓に直面し、うち4分の1にあたる57万6600人は最も深刻なフェーズである壊滅的飢餓(IPCフェーズ5)に直面しています。ユニセフ(国連児童基金)は、ガザ地区に暮らす5歳未満の子ども33万5000人が重度の栄養不良と防ぐことができる死のリスクにさらされていると警告しています。何千人もの子どもたちが瓦礫の下に埋もれ、その生存が絶望視されているのです。

私たちは日々テレビに映しだされている歴史の暗部を目撃しています。国連のある職員は、「地球上に地獄があるとすれば、そこはガザ北部です」と話しました。子どもたちの声、そして目撃者の証言や報道により、子どもたちに対する前代未聞の残酷な状況があぶり出されているのです。

犠牲となる医療従事者たち

ガザ地区では、病院も攻撃の対象となり医療システムが破壊されています。電気や燃料、水、酸素などが不足し稼働停止の状態に陥っているうえ、これまでに300人以上の医療従事者が殺害されています。

子どもたちは、爆撃で破壊された家から粗末なシェルターやテントへと何度も移動を強いられ、終わりの見えない悪夢のなかで暮らしています。手足を失った1000人もの子どもたちが、戦闘機が頭上を飛び交うなか逃げ場を求めて必死に移動しているのです。障害を負った子どもたちは、メンタルヘルスや心理社会的な面で問題を抱えやすい傾向にあります。
この戦争は、もはやガザ地区に限られたものではなく、子どもたち、そして人類全体に対する戦争と言えます。戦争によって孤児となった子どもたちや、愛する人を失った母親たちのすすり泣きは、国際社会に行動を起こすことを訴える声であり、子どもたちに対する不当な戦争を止めるためにあらゆる手段を尽くすよう、人類に呼びかけている叫びなのです。

「傷ついた子ども、生き残った家族なし」(Wounded Child No Surviving Family /WCNSF)と表現されている、両親や友人、きょうだいや祖父母を殺害され、すべてを失った子どもたちが病棟を埋め尽くしています。これ以上子どもたちを傷つける行為を即刻阻止しなくてはなりません。幼い遺体を乗せた棺の重さは、人類に重くのしかかっているのです。
もはや選択肢はありません。
戦争には勝者はいないのです。2023年10月7日以降、ガザ地区2万3968人(その大部分が子どもと女性)、イスラエルで1200人(うち36人が子ども)もの貴重な命が犠牲になっていることからも明らかなように、いるのは敗者だけです。

子どもたちに与える心理的影響

戦争がもたらす壊滅的な心理的打撃は、停戦後もなお子どもたちや保護者、家族を苦しめ続けます。ガザに住む子どもたちは、2006年、2008年、2012年、2014年、2021年、そして2023年10月以降の戦争や紛争により、心に傷を負っています。私は人道支援活動の中で、説明の仕様がない戦争の残忍さや、紛争地域の子どもたちに武器が及ぼす影響を目の当たりにしてきました。また、絶望に打ち勝とうとする子どもたちの覚悟も目にしてきました。けれども、幼い心が受け止められることには限りがあります。
これまで紛争地では、街頭でデモ行進する母親たち、落書きをする芸術家たち、何千本もの平和のろうそくを灯す学生たちの決意も見てきました。

何千マイルも離れた地で、私たちにできることは何でしょう?今こそ、世界中の人々がともに考えるべきです。歴史から学べることがあります。停戦を迎えるまでは、戦争の規則(Rules of War)と国際人道法を確実に守ること。子どもを人質として拘束しないこと。武器の提供を止めること。すべての地区において、医療、救援、人道物資、人員の自由な移動を保証すること。病院、学校、礼拝所、避難所への攻撃を止めること。医師、医療従事者、人道支援従事者の殺害を止めること。ガザにおける何千人もの子どもたちや民間人の虐殺を止めること。

子どもたちの保護と救命支援を優先することは、子どもに配慮したアプローチの出発点です。最も重要なことは、紛争を始めるのは子どもたちではないのに、最大の犠牲を負うのは子どもたちであるということを忘れないことです。
最後にネルソン・マンデラの有名な言葉をご紹介します。「人生で大切なのは、単に生きてきたという事実ではありません。他人の人生にどのような変化をもたらしたかということです」

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