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「マチスモ」に立ちむかう男の子~ブラジル~

世界の各地から

更新)

11月19日は「国際男性の日」。国連が制定した国際デーではありませんが、男性や男の子の健康に目をむけ、ジェンダー平等を促す日として、11月19日を中心に数十カ国で祝われています。

ジェンダー平等はとかく女性の立場から語られることの多いテーマですが、男性にとっても重要な課題を含んでいます。経済的負担を負うのは当たり前、男は強くあるものなど、男性に負わされているのもまたジェンダー不平等な状況です。

「マチスモ」は男性にとってのジェンダー不平等

「マチスモ(男性優位主義)」が根強い中南米の国々では、女の子や女性が男性の強さの象徴としての暴力の被害に多く遭っています。また、男性も強くあらねばならないという社会通念がありますが、そうした考えに疑問を抱いている人々もいます。
18歳のジョニーさんはその一人です。

ブラジル北東部のマランハオ州の貧しいコミュニティで母親と祖母の2人のもとで育ったジョニーさんは、幼いころから「マチスモ」の世界で、女性たちが日々直面する困難をみてきました。

写真:家族と一緒に

家族と一緒に

10代になったジョニーさんは、性教育、差別、家庭内暴力、市民権、ジェンダー平等などについて話し合う「健康な青少年」プログラムに参加したのをきっかけに、プラン・インターナショナルを知りました。

プランの「ジェンダー平等」プログラムに参加し、女の子と女性の権利に取り組みとジェンダー平等を推進する若いリーダーになるために必要なスキルと知識を得るためのワークショップやトレーニングを受けました。

写真:トレーニングに参加したジョニーさん

トレーニングに参加したジョニーさん

「このトレーニングに参加したことで、僕の住むコミュニティには多くの問題があることに気づき、こうした状況を変えるのに必要な情報を得ることができました」と、ジョニーさんは言います。

同世代に学びを伝える

トレーニングで仲間たちと学び話したことを、家庭や学校で家族や教師、友人たちに伝えていきました。 その甲斐あって、コミュニティの人々が安全な性交渉や性的虐待、女性の権利について話しをするようになりました。

今年、大学に進学を希望するジョニーさんは、ブラジルのプランが実施したジェンダー平等を伝えるプロジェクトに加わりました。このプロジェクトは、サッカーを通じてジェンダー不平等を明らかにしていくものです。

「サッカーはチームスポーツであり、仲間との協力と献身を必要とします。 多くの人が男の子のスポーツだと言いますが、そうではありません。 女の子には、したいスポーツをし、屋内外でも男の子と同じように楽しむ権利があります」と話すジョニーさんはジェンダー平等の目標へむかい得点を重ねることを決意しています。

写真:サッカーの練習をするジョニーさん

サッカーの練習をするジョニーさん

社会に変化を起すリーダーに

プロジェクトに参加することで、男の子たちは女の子や女性を人として敬意を払う人たちであることを学ぶとともに、男性支配の社会構造と男性のもつ特権を知り、自分自身の「男らしさ」について見直すことができます。男性にとっての平等をすすめるためには、当事者のみならず、周りを取り囲む社会の意識を変えていくことが重要です。プラン・インターナショナルは、ジョニーさんのような社会の意識に変化を起こし、深く根付いた考えを変えていく若いリーダーを生み出す支援にこれからも取り組みます。

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