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アフリカの教育問題|学校に行けない子どもたちへの支援の現状

すべての子どもには教育を受ける権利があります。2030年までの達成を目指して国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標4には「質の高い教育をみんなに」が掲げられています。これまでの取り組みで学校に通える子どもの数は増えてきましたが、2021年時点でいまだに約6700万人の子どもが小学校に通えていません。
特にアフリカでは貧困により学校に通えない子どもが多く、支援が必要です。アフリカの教育問題を解決することが、世界の教育水準を向上させる重要な一歩となります。

写真:木の下で授業を受ける学生たち(南スーダン)

木の下で授業を受ける学生たち(南スーダン)

  • ※子どもの権利条約 第28条「教育を受ける権利」… 子どもには教育を受ける権利があります。国はすべての子どもが小学校に行けるようにしなければなりません。さらに上の学校に進みたいときには、みんなにそのチャンスが与えられなければなりません。

アフリカにおける教育の現状

学校に通うことができないアフリカの子どもたちはどのような困難に直面しているのでしょうか。ここでは「識字率」と「修了率」の2つの点から見てみましょう。

識字率が低い

途上国のなかでもアフリカの識字率は他の地域と比べて低い傾向にあります。
総務省が2023年にまとめた統計データによれば、アフリカでもっとも識字率が低い国はチャドで26.8%。また、アフリカの平均識字率は63.1%ですが、女性だけで見ると56.2%とさらに低くなります。ギニアでは男女間の識字率に約30%の差があり、男女間に大きな教育格差があることがうかがえます。非識字のまま大人になると、文字の読み書きを必要とする職に就けず、貧困から抜け出すことがますます困難になります。

写真:勉強をする女の子(マリ)

勉強をする女の子(マリ)

初等・中等教育の修了率が低い

サハラ以南のアフリカに暮らす子どもたちの約5人に1人は小学校に通えていません。通えたとしてもさまざまな事情により中途退学をする子どもたちも多く、初等教育の修了率は約61%です。前期中等教育(日本の中学校に相当)修了率は40%を下回ります。さらに学年が上がるにつれ、学校に行ける子どもたちの数は少なくなります。2021年のユニセフの調査によるとサハラ以南に暮らす学齢期(6~17歳)の子どものうち、約9800万人が学校に通うことができずにいます。

    【出典】

  1. 「教育」(日本ユニセフ協会)
  2. 「世界子供白書2023」(日本ユニセフ協会)

アフリカの子どもたちが教育を受けられない原因

子どもたちが教育を受けられない背景にはさまざまな理由があります。ここではその理由をひとつずつ見ていきましょう。

学校に行くお金や時間がない

貧困層が多く暮らすアフリカでは、学費や教科書代を払えず、子どもたちを学校に通わせることができません。
家庭では幼い子どもであっても労働力としてみなされ、働きに出されたり、家事労働を強いられたりと、学校に行く時間がありません。また、せっかく学校に行けたとしても、経済的な事情で通い続けることができず、途中で学校を辞めてしまうケースもあります。

写真:家族の世話で学校にいけない女の子(タンザニア)

家族の世話で学校にいけない女の子(タンザニア)

親が教育の必要性を理解していない

十分な教育を受けていない親は、教育の必要性を理解できず、自分もそうであったように、自身の子どもを働かせることを優先しがちです。子どもの教育を促進するためには、まず親が教育の大切さを理解することが必要です。

教育環境が整っていない

アフリカでは子どもの数に比べて、校舎や教材、教員の数が足りていません。
都市部から離れた地域では校舎や教員の不足がさらに深刻で、子どもが徒歩で通える範囲に学校がない場合もあります。また、教員に十分なトレーニングが提供されず、授業の質が悪かったり、子どもたちに体罰を行ってしまう教員がいたりします。さらには紛争や自然災害が起こると避難生活を余儀なくされ、子どもたちの教育機会は奪われてしまいます。

写真:通学の様子(マリ)

通学の様子(マリ)

性差別によって女の子が学校へ行かせてもらえない

「女の子は結婚して子どもを産むので、学校に行かせる必要がない」という考え方が根づいている地域があります。男の子が学校に通っている間、女の子は家で働いている場合が多く、平等に教育の機会が与えられていません。また、通うことができたとしても、通学途中や学校内で性暴力の被害にあう場合もあり、女の子が勉強を続けることには危険がともないます。

すべての子どもたちが
教育を受けられるように

あなたにできる支援

アフリカの教育支援におけるプラン・インターナショナルの取り組み

プラン・インターナショナルは、アフリカで多くの子どもたちの教育支援プロジェクトを実施しています。これまでの取り組みと成果をご紹介します。

ジンバブエでの「暴力のない中学校づくり」プロジェクト

アフリカ南部に位置するジンバブエのある地域の学校では82%の教師が体罰を行っており、学校や家庭内で体罰がしつけの一環として容認されていました。また、校舎不足のため屋外で授業をするなど、子どもたちにとって安心、安全な学習環境が整っていませんでした。
そこで、プランは学校設備の建設・修繕と、「褒めて伸ばす教育法」を導入し、体罰のない環境にするための取り組みを行いました。4年3カ月にわたる活動で、子どもたちが子どもの保護や体罰の弊害を学んだだけでなく、教員、保護者、地域住民も参加して、地域全体で子どもたちが安心して過ごすことができる学校環境を整えることができました。

写真:新しい学校で学ぶ子どもたち(ジンバブエ)

新しい学校で学ぶ子どもたち(ジンバブエ)

「トーゴでの「障害のある子どもへの教育支援」プロジェクト

西アフリカのトーゴでは、障害があることを恥と考える文化が根強く残っており、障害のある子どもは家庭内に隠されたり、地域でいじめの対象となったりしがちです。
プラン・インターナショナルでは障害の有無にかかわらず、すべての子どもが学べる環境を整えるため、障害のある子どもたちも社会で居場所を得て、質の高い教育が受けられるように活動しています。このプロジェクトは2025年2月までの実施予定で、校舎にスロープの設置、インクルーシブ教育の促進、地域への意識啓発、障害のある子どもや保護者への支援などを行います。

  • ※インクルーシブ教育:障害の有無や貧富の差、都市や農村など居住地による区別なく、すべての子どもが分け隔てなく学べる環境のこと

写真:対象地域の子どもたち(トーゴ)

対象地域の子どもたち(トーゴ)

アフリカの子どもたちが学べるように寄付をして応援しよう

アフリカの子どもたちを支援している国際協力NGO、NPOがたくさんあります。あなたの気持ちにあった団体を見つけて寄付をすることがアフリカの子どもたちの応援になります。

プラン・インターナショナルを通じてできる2つの支援方法をご紹介します。

障害のある子どもの教育支援プロジェクト(トーゴ)

障害があることを恥と考える文化が根強く残っている地域で、障害の有無にかかわらず子どもたちが学び、差別を受けることのない地域になるように働きかけます。

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クラスメートと楽しく遊ぶ、障がいのある女の子(トーゴ)

プラン・スポンサーシップ

地域の自立を継続的に応援する支援方法です。活動地域に暮らす子ども(チャイルド)をご紹介し、チャイルドとの交流を通じながら地域や子どもたちの変化を応援します。手紙のやりとりを通して日本の支援者と交流することが子どもたちの視野を広げ、学びにもつながります。

写真:日本のスポンサーと交流する女の子(ブルキナファソ)

日本のスポンサーと交流する女の子(ブルキナファソ)

すべての子どもたちが教育を受けられるように

「障害のある子どもの教育支援」プロジェクト

差別を乗り越えともに学ぶ

「障害のある子どもの教育支援」プロジェクト(トーゴ)

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プラン・スポンサーシップ

子どもたちの「生きていく力」
「未来を変える力」を育む支援はこちらから

プラン・スポンサーシップ

毎月3000円、4000円、5000円

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運営団体

国際NGOプラン・インターナショナルについて

プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。

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