ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
サイトのご利用案内(i)へ

バングラデシュにおける教育の問題|子どもたちに必要な支援とは

世界で最も人口密度が高い国バングラデシュ。縫製品の輸出が経済を支えていますが、海外送金や輸出に頼らざるをえず、国内には貧しい生活を強いられている人々が大勢いるため、さまざまなNGOが支援活動を行っています。初等教育の修了率は年々改善されてはいるものの、多くの子どもたちがいまだに十分な教育を受けることができません。今回は、バングラデシュが抱える教育の問題を皆さんと考えていきたいと思います。

写真:勉強をする女の子

勉強をする女の子

バングラデシュにおける教育の現状

バングラデシュにはどのような教育制度があるのでしょうか。ここではバングラデシュの教育制度、そのなかでも初等教育の現状について解説します。

バングラデシュの教育制度

バングラデシュの教育制度は就学前教育、初等教育、(前期・中期・後期)中等教育、大学に分かれています。義務教育は初等教育の5年生までとなっており、公立の小学校では無償で授業を受けることができます。前期中等教育以降の教育機関へ進学するには修了試験に合格しなければなりません。後期中等教育が日本の高校に相当しますが、男女ともに修了率は低い状況です。また、これ以外にもマドラサと呼ばれる宗教教育課程もあります。

バングラデシュの初等教育

2022年の調査によると、バングラデシュの初等教育の就学率は97.56%と高水準を保っています。しかし、留年率は5.72%、中途退学率は13.95%となっており、入学したすべての子どもが卒業できるわけではありません。留年や中途退学の背景には、勉強についていけなくなった子どもたちへのフォロー体制が不十分であることや、貧困のため家庭内で教育の優先順位が下がってしまうことなどがあげられます。

写真:学校に通う子どもたち

学校に通う子どもたち

バングラデシュの教育における課題

バングラデシュの子どもたちが学校に通えない理由にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、子どもたちが直面している課題について説明します。

教員の数と質の確保が不十分

小学校の教員は、1年間の「Certificate-in-Education(C-in-Ed)」と呼ばれる政府の公認プログラムを事前に受ける必要がありますが、このプログラムを修了しないまま教員になる人もいます。そのため、授業の質が低く、子どもたちが十分な教育を受けることができません。教員ひとりに対し、対応する子どもは約33人となっており、これは2010年の46人だったときから改善はされたものの、子どもたちの習熟度別にまでフォローすることができず、授業についていけなくなった子どもたちの中途退学につながっています。

教育を受ける時間やお金がない

バングラデシュ統計局の2022年の調査によると、バングラデシュの貧困率は18.7%です。貧困家庭では、1日の生活費を稼ぐだけで精いっぱいで、教育費にまわす余裕がありません。また、子どもたちも労働力のひとりとみなされ、教育より労働が優先されるケースもあります。所得格差をあらわすジニ係数は0.499と国内の経済格差が広がってきており、貧困家庭の子どもたちはますます教育の機会から遠ざかってしまいます。

写真:水くみをする子どもたち

水くみをする子どもたち

ジェンダー格差により女の子が教育を受けられない

バングラデシュでは女の子の教育を後回しにする男性優位の考え方が根強く残っている地域があります。1929年から法律で児童婚が禁じられているにもかかわらず、女の子は教育よりも家事や子育てをするべきだという考えから、18歳未満での早すぎる結婚(児童婚)をする女の子の割合が51%と高い数値を示しています。児童婚をした女の子は、学校を中途退学せざるを得なくなり、教育を十分に受けられず、安定した仕事に就くこともできず、貧困のサイクルに陥ります。

写真:14歳で児童婚をした女の子

14歳で児童婚をした女の子

すべての子どもたちが
教育を受けられるように

あなたにできる支援

バングラデシュにおけるプラン・インターナショナルの教育支援

プラン・インターナショナルはバングラデシュのコックスバザール県で小学校の建設プロジェクトを実施しています。コックスバザール県にはミャンマーから避難してきたロヒンギャ難民が約100万人生活をしていますが、急激な人口増加により、森林伐採、物価の上昇、雇用機会の減少など負の影響も生じています。難民を受け入れている地域(ホストコミュニティ)への支援は後回しになりがちで、子どもたちの通う学校の老朽化が問題です。自然災害の多発地域でもあるバングラデシュでは、毎年サイクロンが発生し、災害に脆弱な学校は大きなリスクにさらされています。
このプロジェクトで教室の建設や教師のトレーニング、教材の支給などを行い、約2500人の子どもたちの学習環境の改善を行います。

写真:対象小学校の子どもたち

対象小学校の子どもたち

バングラデシュの子どものために私たちができること

プラン・スポンサーシップでバングラデシュを支援する

プラン・インターナショナルでは、教育や子どもの成長、保護など複雑に絡み合った問題を総合的に解決し、最終的に地域の自立を目指す「プラン・スポンサーシップ」という支援方法があります。ご支援をいただくと、地域に暮らす子ども(チャイルド)を紹介し、手紙での交流や定期的なレポートを通じて、子どもや地域の成長を見守りながら支援の効果を実感していただけます。
*お申し込み時に「バングラデシュのチャイルド」とご希望を記入ください。

写真:スポンサーからの手紙を受け取るチャイルド

スポンサーからの手紙を受け取るチャイルド

ロヒンギャ難民の若者の識字教育を支援する

コックスバザール県にあるロヒンギャ難民キャンプに暮らす若者のほとんどは、これまで読み書きや計算を学んだことがありません。そのため、薬や食品のラベルが読めない、キャンプ内の掲示板を理解できない、詐欺や搾取に遭うリスクが高いなど多くの問題に直面しています。支援が届きにくい若者たちの識字率を高め、将来の選択肢を増やすための支援をお願いいたします

写真:識字クラスで真剣に学ぶ女性たち

識字クラスで真剣に学ぶ女性たち

私たちと一緒に、バングラデシュの子どもたちの教育を支援しませんか?

プラン・スポンサーシップ

子どもたちの「生きていく力」
「未来を変える力」を育む支援はこちらから

プラン・スポンサーシップ

毎月3000円、4000円、5000円

詳細をみる 寄付をする すでに選択しています

「ロヒンギャ難民の識字教育」プロジェクト

若者の未来を変える

「ロヒンギャ難民の識字教育」プロジェクト
(バングラデシュ)

詳細をみる 寄付をする すでに選択しています

運営団体

国際NGOプラン・インターナショナルについて

プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。

写真:プラン・スポンサーシップ

SNSでも情報発信を行っています。
お気軽にフォローしてください

  • lineアイコン
  • Instagramアイコン
  • YouTubeアイコン

あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。

寄付をする

  • 説明会 「プラン・ラウンジ」
  • イベント・キャンペーン カレンダー
  • プラン・ブログ
  • 寄付金控除について
  • マイ・プラン・ページ
  • 国連グローバル・コンパクト

メールマガジン

プランの活動や最新情報を
お送りしています。

ご登録はこちら

公式SNS

世界の子どもたちの今を発信中

  • lineアイコン
  • Instagramアイコン
  • YouTubeアイコン