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「世界難民の日」とは?制定された目的や世界の難民問題の背景、現状

皆さんは、「世界難民の日」を知っていますか?世界中の人々が難民への理解を深め、その保護と支援への取り組みを促進することを目指し、国連によって制定された国際デーです。近年では、難民支援の輪を広げるために、世界中でさまざまなイベントが開催される日にもなっています。今回は、「世界難民の日」について解説します。

写真:難民受け入れ施設で食料支援に並ぶ子どもたち(スーダン)

難民受け入れ施設で食料支援に並ぶ子どもたち(スーダン)

「世界難民の日」とは

「世界難民の日」が制定されるに至った背景はどのようなものだったのか。ここでは国連が目指す目的とともに考えていきます。

「世界難民の日」はいつ?

「世界難民の日」は、毎年6月20日。2000年12月4日の国連総会で決議された国際デーです。

国際デーとは、国連が定めた国際的な記念日をさします。平和と安全、開発、人権や人道の問題などの特定の課題について、国際社会の関心を喚起し、取り組みを促進させるために制定された日のことです。「世界難民の日」以外にも、「国際女性デー」(3月8日)、「国際ガールズ・デー」(10月11日)、「世界子どもの日」(11月20日)など170以上あります。

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「世界難民の日」を制定した目的

「世界難民の日」は、難民の保護と支援に対する世界的な関心を高めるために制定されました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの国連機関やNGOによる活動への理解を深め、支援へとつなげることを目的としています。

難民とは人種、宗教、政治的な考えの違いが理由で迫害されたり、紛争の影響を受けたりして、国外に逃れた人々のことをいいます。それぞれが異なる事情や背景を持ちますが、自分や家族の生命が脅かされる危険があるために、故郷を離れざるを得なかった人々です。難民のなかには、紛争で家族を失った人や親とはぐれた孤児、高齢者なども多くいます。

「世界難民の日」が制定された背景

「世界難民の日」が制定された背景には、アフリカが大きく関わっています。「世界難民の日」は、もともとは「アフリカ難民の日」でした。アフリカでは第二次世界大戦以降、植民地からの解放をめざす独立戦争や民族紛争が増えたことで多くの難民が発生しました。それとともに、自然災害によって難民問題はより深刻化しました。そこで、アフリカ連合(AU)の前身であるアフリカ統一機構(OAU)は、世界の人々に難民の状況を認識してもらい、理解を深め、支援を呼びかける日として、1974年6月20日を「アフリカ難民の日」と制定したのです

写真:難民キャンプで育ち、貯蓄と生計を学ぶコンゴ難民のユースたち

難民キャンプで育ち、貯蓄と生計を学ぶコンゴ難民のユースたち

しかしながら、1990年代には世界各地で地域紛争が起き、クルド難民、コソボ難民、東ティモール難民など多くの難民が発生しました。このことから、難民問題はアフリカだけでなく、世界的な問題として考えられるようになりました。その結果、国連が1951年に採択した「難民の地位に関する条約(難民条約)」の制定50周年を迎えた2000年に、毎年6月20日を新たに「世界難民の日」と定めるに至ったのです。

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世界の難民問題の現状

世界の難民の数

外務省によると、世界の難民の数は増え続けており、2022年には1億840万人に達しました。その5年前の2017年の数と比較すると、約1.5倍になります。実に世界人口の1%以上、74人に1人もの人々が、家を追われ、難民となることを余儀なくされているのです。

紛争の長期化や新たな紛争の勃発、暴力や迫害に加えて、近年は気候変動に起因する洪水や干ばつなどの自然災害が世界中で多発していることから、難民となる人々の数は増加の一途をたどっています。

難民の暮らし

難民の多くは、安全な場所を求めて難民キャンプへ向かいます。一度に多くの人々が押し寄せるため、生きるために最低限必要な水や食料などが不足し、栄養不良に陥る子どもは少なくありません。またトイレなど衛生設備の不足や、感染症のリスクが高まるにもかかわらず、適切な医療が受けられないといった問題もあります。そのため、十分な支援がなければ、難民キャンプにたどり着いた後も身体的にも精神的にも過酷な日々を強いられてしまいます

写真:識字教育受講後、キャンプ内で仕事を得たロヒンギャ難民の青年(バングラデシュ)

識字教育受講後、キャンプ内で仕事を得たロヒンギャ難民の青年(バングラデシュ)

紛争などの長期化に伴い、避難生活も長期化するため、難民キャンプは一時的な避難場所ではなくなってきています。そのためキャンプで生まれ、その後何年にもわたってキャンプ内で育つ子どももいます。そのような状況のなかでも、子どもたちが健やかに成長できるように保健衛生や教育、職業訓練など年齢に応じた多角的な支援が求められています

未来への希望を持ち続けられるように

世界では、紛争や自然災害によって難民となる人々が増え続けています。その多くが私たちと同じように、学校に行き、仕事をし、家族で出かけ、平和な日常を過ごしていた人たちです。困難な避難生活が長期化するなかで、大人も子どもも未来にむかって希望を持ち続け、前向きに生きていくためには多くの支援が必要です

写真:南スーダンに平和が訪れ、故郷に帰ることを願う10歳の女の子

南スーダンに平和が訪れ、故郷に帰ることを願う10歳の女の子

毎年6月20日の「世界難民の日」には、国連機関や各国政府が声明やメッセージを発信しています。近年では啓発活動の一環として、各地のランドマークを国連カラーにライトアップする「ブルーライトアップ」やシンポジウム、写真展など日本各地でもさまざまなイベントが行われています。

「世界難民の日」には、難民となることを余儀なくされた人々に思いを馳せ、
あなたにできる支援をはじめてみませんか?

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