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【経過報告】「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト~エチオピア~
エチオピア
ガールズ・プロジェクト
(更新)
ガールズ・プロジェクト2018年度活動報告
男の子や男性も参加して根絶を目指す
活動内容
長年の慣習である「女性性器切除」(Female genital mutilation、以下FGM)を根絶するために、女の子だけではなく男の子や男性も含む地域住民全体への意識啓発活動を実施しています。3年プロジェクトの1年目の今期は、意識啓発活動の基盤となる児童会・生徒会、コミュニティリーダー、宗教リーダー、行政機関などを対象としたFGMの弊害に関するトレーニングの実施、教材制作と配布、意識啓発イベントの開催などに重点を置きました。11月には「女性に対する暴力撤廃の国際デー」(11月25日)を記念して3日間の意識啓発イベントを実施。また、2月6日の「女性器切除の根絶のための国際デー」と3月8日の「国際女性の日」には、FGMや心身に危険な伝統的慣習の弊害についてパネルディスカッションを開催。揃いのTシャツを着た大勢の参加者が集まりました。
現地で活動に参加する人々の様子を以下の動画でご覧ください。
おもな活動の成果
地域 | 南部諸民族州シェベディーノ郡 |
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期間 | 3年(2017年7月~2020年6月) |
2018年度 おもな支援内容と対象 |
同郡25村の4170人(うち女の子および女性2107人)
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プロジェクト背景
FGMは、通過儀礼・結婚の条件として、幼児期から15歳頃までの女の子の性器の一部を切除する有害な慣習です。統計によるとエチオピアは15~49歳の女性の74%が施術※されており、施術比率が高い国のひとつです。2004年以降、法律上ではこの慣習は違法とされていますが、心身に及ぼす弊害が一般の人々にはまだ十分に理解されておらず、施術が今も広く続けられています。
- ※出典:Female Genital Mutilation/ Cutting: A Global Concern(UNICEF, 2016)
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関連リンク
現地の声
ティレンゴさん、元FGM施術師、60歳
私が施術師だった過去数十年間は、年間で約200人の女の子に施術をしていました。正直に言うと、当時は施術の際に得られる収入が魅力的だったし、施術師であることは村の中で一種の名誉でもありました。また、高齢の夫は、家庭の収入源として施術師を続けることを私に強制していた面もあります。このプロジェクトの活動のひとつとして、心身に危険な伝統的慣習の弊害について学ぶトレーニングに参加し、ほかの施術師30人の経験や意見を聞く中で、FGMはこの国では違法行為であることに私自身がようやく気がつきました。現在は、女性や女の子たちの相談を保健所につなぐ役割を担っています。何世代も続いてきた家庭内の慣習は今や終わりを告げ、FGMの時代は過ぎ去ろうとしています。