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【経過報告】「学校でのジェンダー平等促進」プロジェクト~ラオス~
ガールズ・プロジェクト
ラオス
(更新)
ガールズ・プロジェクト2018年度活動報告
学校とコミュニティを巻き込んで活動
活動内容
学校やコミュニティで女の子への差別や暴力がなくなり、より多くの女の子が安全でジェンダー平等な教育環境で学べるように、教師、生徒、保護者へのトレーニングを実施しています。3年プロジェクトの2年目の今期、子どもたちが主体的に活動し、変化の担い手となれるように対象校で子どもクラブを設立し、90人の子どもクラブのリーダーにジェンダー平等についてのトレーニングを行いました。学校でもコミュニティでもリーダーのほとんどは男性か男の子ですが、子どもクラブのリーダーの半分は女の子です。子どもクラブのリーダーは、自分たちの学校で啓発活動を行ったり、3月8日の「国際女性の日」にイベントを開催し、寸劇を通して女の子の教育の大切さを訴えたりしました。
おもな活動の成果
地域 | ボケオ県パウドン郡 |
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期間 | 3年(2016年12月~2019年11月) |
2018年度 おもな支援内容と対象 |
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プロジェクト背景
ラオスの北部ボケオ県パウドン郡は、住民の80%が少数民族で、国内でもっとも貧困率が高い地域のひとつです。男の子を優遇する風潮が根強く残っているこの地域では、教師のジェンダー平等に関する知識も不足しています。女の子の教育は軽視されがちで、女の子の進学率は低く、早すぎる結婚や妊娠による中途退学も見られます。また、通学のため、多くの生徒は親が建てたトイレや給水設備も不十分な竹の小屋で暮らしています。思春期の女の子にとっては、とくに厳しい環境です。
関連リンク
現地の声
高校生 子どもクラブのリーダー
子どもクラブにリーダーとして参加することになり、プラン・インターナショナルのスタッフから学校とコミュニティでのジェンダーに関する問題とその解決方法についてトレーニングを受けました。以前はジェンダー問題やハラスメントについてどう対応していいか分かりませんでしたが、今は対応方法について理解し、自信もつきました。前は学校内を一人で歩いていると、通りすがりの男の子にからかわれたりすることがありましたが、子どもクラブの活動を始めてからそれはなくなりました。以前より男子生徒がやさしくなり、女子生徒はもっと勇気をもって自分たちの尊厳を守れるようになったと思います。子どもクラブに参加する前は、自分の権利などよく知らず、高校を卒業したら早く結婚して子どもをもつことが夢でした。今は女の子にも教育を受ける権利と、よいお給料の仕事を得る機会があることを知り、大学に行きラオス語の先生になりたいと思うようになりました。