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【経過報告】「学校給食と子どもの栄養改善」プロジェクト~カンボジア~
カンボジア
グローバル・プロジェクト
(更新)
グローバル・プロジェクト2018年度活動報告
学校給食で栄養と教育を後押し
活動内容
7年プロジェクトの6年目の今期は、小学校343校で朝食となる給食支給を行うとともに、対象地域の貧困世帯3606世帯に食糧支給を行いました。給食支給は平均すると授業が行われた日数の84%で行われましたが、90%以上実施した学校が51校ある一方、60%以下だった学校が39校あるなど、学校によって実施状況にバラつきがありました。給食を支給しなかったおもな理由は、不十分な在庫管理による食材不足と判明したため、プランは食材在庫管理トレーニングを実施するなどの対策を行いました。対象校の98%では、住民や学校が給食支給のために現金や一部の食材を自分たちで調達するなど、持続可能な体制づくりがすすみつつあります。
おもな活動の成果
地域 | 北西部シェムリアップ州、バッタンバン州、オドーミンチェイ州、北中部カンポントム州 |
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期間 | 7年(2013年10月~2019年10月予定)
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2018年度 おもな支援内容と対象 |
4州の1064小学校に通う子ども(約17万5394人)と保護者、教師など
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プロジェクト背景
カンボジア北部の貧困世帯では、米や自家栽培したわずかな野菜、川で捕った小魚などに頼っているため、子どもたちは栄養不良の状態です。朝食をとらずに登校する子どもたちは、空腹で授業に集中できず、成績不振で落第を繰り返すことで、中途退学するケースが後を絶ちません。学校や地域に子どもの栄養状態を把握して栄養指導を行う習慣がないことも問題でした。
関連リンク
現地の声
チェウンさん、10歳、シェムリアップ州の女の子
両親がタイの建設現場に出稼ぎに行っているチュウンさんと4人の兄弟は、祖父母の家で暮らしています。子どもたちはプランの支援で毎日温かい学校給食を食べ、家庭への食糧支給も受けています。
「いつか先生になって、村の子どもたちに勉強を教えたい」と語るチュウンさん。担任教師は、「休まず学校に来て、朝食の給食を楽しそうに食べています。成績も優秀で、お友だちの勉強をよく見てあげるやさしい子です」と言います。そのがんばる姿に、教師や保護者からなる学校支援委員会も学用品と自転車の支援を行うことを決めました。子どもたちが健やかに育ち、元気に教育を受け続けられるよう、地域の人々と連携した支援が広がっています。