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【経過報告】「幼稚園・小学校教育」プロジェクト~ベトナム~
グローバル・プロジェクト
ベトナム
(更新)
グローバル・プロジェクト2018年度活動報告
子どもの学習を助ける教師間の学び
活動内容
3年プロジェクトの2年目となった今期は、これまでの活動の成果が具体的に見え始めた一年でした。プロジェクト開始前は、教師が厳しい口調で一方的に指示を出し、張り詰めた雰囲気のなかで、児童がそれに従うという授業風景がよく見られました。しかし、教師トレーニングを続けてきたことで、今では教師の指導方法に変化が現れています。まず、児童に対する口調が穏やかで優しくなり、威圧的な態度がなくなりました。また授業の内容も改善されています。かつては授業中に少数民族言語を使用することは禁止されていましたが、低学年の児童が新しい語彙や質問の意味を理解できるよう、少数民族言語や写真、ジェスチャーが多く用いられるようになりました。さらに、児童の能力や地域文化に合わせて、教育省によるカリキュラムを柔軟に調整する工夫も見られるようになりました。こうしたさまざまな改善により、子どもたちも積極的に授業に参加するようになってきました。
おもな活動の成果
地域 | ライチャウ省シンホー郡、コントゥム省コンプロン郡 |
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期間 | 2016年10月~2019年10月 |
2018年度 おもな支援内容と対象 |
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プロジェクト背景
山岳地域にある、村の幼稚園や小学校は、その多くは木造校舎で、劣化した教室では雨や風をしのげません。電気やトイレもなく、劣悪な衛生環境です。ほとんどの子どもは少数民族ですが、学校では家庭の言語とは異なるベトナム語で授業が行われています。小学校で留年する子どもも多く、卒業しても十分に読み書き・計算ができません。
このプロジェクトでは、外務省(NGO連携無償資金協力)との協力により、日本人職員が駐在し教育の質の向上をはかっています。
関連リンク
現地の声
ホア先生、30歳、コントゥム省小学校教師
以前は、少数民族の子どもと言語の壁を感じ、どう教えたらよいのか分かりませんでした。また、少数民族の子どもに、授業中に課題をさせることは難しいと思っていました。しかし、このプロジェクトのトレーニングで「第2言語としてのベトナム語指導法」や「児童参加型授業」のあり方を学び、日本人専門家からも、子どもたちが抱える問題の分析や解決方法の指導を受けました。その結果、徐々に自分の指導方法に自信がもてるようになり、同僚との授業計画づくりやその振り返りでも学んだ知識をいかせるようになりました。かつては授業に集中できなかったり、つまらなそうだったりした子どもたちも、最近は集中力を増し、興味と自信を示すようになっています。