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【経過報告】「女の子が安心できる学校づくり」プロジェクト~グアテマラ~
ガールズ・プロジェクト
グアテマラ
(更新)
プラン・インターナショナルは、2017年12月から、「女の子が安心できる学校づくり」プロジェクト(グアテマラ)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
アルタ・べラパス県は国内でもっとも貧しく、先住民族の割合が高い地域です。「学校に行くのは男の子だけ」という男性優位の伝統的な考えが根強く、家計を助けるため中途退学し町に働きに出る女の子も多く見られます。また、女の子は暴力の対象になりがちで、男の子に比べてあらゆる場面で権利や機会を奪われています。
活動のハイライト
活動内容
3年プロジェクトの1年目の今期は、小学校3校の衛生設備を新設したほか、ジェンダー平等に関する理解促進トレーニングを対象グループごとに複数回実施。修了した子どもたち267人は、通学していない女の子も含めて自尊心を高め「教師になりたい」など将来の夢を描けるようになりました。行政官、コミュニティリーダーや保護者は、女の子が通学できない背景や学ぶことの大切さについて理解を深めました。今では、役所や教育省の主導でポスター配布などの啓発キャンペーンも始まっています。
また、母親グループからはトレーニング参加後、「読み書きができるようになりたい」と声があがり、コミュニティで識字クラスが開講しました。こうした変化は、女の子が学ぶことへの理解促進の一助となっています。
- ※このプロジェクトは外務省(日本NGO連携無償資金協力)との協力により実施しています。
関連リンク
現地の声
フェルナンド・ティウル氏 ラ・ティンタ市チャバカル・コミュニティの役員会代表
「昨年、ジェンダー平等に関するトレーニングに参加し、コミュニティの代表者として、男の子、女の子関係なく、子どもたちの将来のために活動することの大切さを学びました。その結果、プランの協力を得て、コミュニティへの中学校開設願いを教育省に申請しました。近隣のコミュニティにある中学校への通学路の治安が悪いので学校に行けない女の子たちがいるためです。今年開設された中学校には、これまで通学していなかった女の子たちも含め、約60人の生徒が学んでいます。このプロジェクトとプランに感謝しています。ほかのコミュニティの人たちにもぜひ、我々の活動を参考に、子どもたちのために活動してほしいです」