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【経過報告】「幼稚園・小学校教育」プロジェクト~ベトナム~
グローバル・プロジェクト
ベトナム
(更新)
プラン・インターナショナルは、2016年10月から、「幼稚園・小学校教育」プロジェクト(ベトナム)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
ベトナムの北部ライチャウ省や中部コントゥム省では、子どもの多くが少数民族であるため、学校では家庭で使う言語とは異なるベトナム語を習得しなければなりません。授業についていくことは難しく、十分に読み書き・計算ができないなど困難を抱えています。このプロジェクトでは、日本人職員が駐在し、山岳地域の教育の質の向上をはかっています。
活動のハイライト
活動内容
子どもにやさしい教育環境の整備に取り組む3年プロジェクトの2年目が終了した今期は、幼稚園と小学校の併設校2校、小学校1校の新校舎が完成しました。旧校舎は木造で、吹き込む雨風や冬の寒さが子どもたちの学びの妨げになっていました。またトイレや水道もないため、衛生状況にも問題がありました。地元の教育訓練局や住民と連携して工事の準備やモニタリングを行い、120人の子どもたちが、安全で快適な空間で勉強ができるようになりました。最終年度の3年目は、新たに幼稚園2校、小学校1校の校舎建設を始めています。これにより、さらに約140人の子どもたちの学習環境が改善され、適切な衛生・給水設備の利用により、感染症が予防されることも期待されます。
関連リンク
現地の声
キット先生、31歳、幼稚園教諭
「私の幼稚園には、現在3歳児8人、4歳児7人、5歳児10人の園児計25人が通っています。教師は私だけですから、年齢も発達段階も違う25人を一緒に見るのはとても大変です。また、木造の校舎には、雨水が入ってきたり、夏にはとても暑くなったりと、子どもたちにとって安全な教室とは言えません。そのため雨の日には子どもを通園させない保護者もいて、幼稚園に来るよう園児の家に説得に行くこともあります。現在プランの支援で新しい校舎が建設中なので、とてもうれしいです。完成後は、ほかの集落の幼稚園と合併し、2教室で教師2人体制となるため、年齢別の指導ができますし、教師同士で切磋琢磨できるようになるでしょう」