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【完了報告】一口100万円プロジェクト「子どもの教育と女の子を古い慣習から守るプロジェクト」~スーダン~
スーダン
(更新)
2022年4月に募集した一口100万円プロジェクト、スーダンにおける「子どもの教育と女の子を古い慣習から守るプロジェクト」が完了しました。ご支援をくださった皆さまに、心よりお礼申し上げますとともに、プロジェクトの成果を写真や現地からの声とともにご報告します。
背景
スーダン南部に位置する白ナイル州の産業は農業と牧畜業で、生産量も少なく人口の40%※1が貧困のなかで生活しています。多くの学校は施設や教材が整っておらず、子どもたちの就学率は80%未満、しかもその半数は中途退学しています※2。なかでも女の子は地域に根強く残る女性性器切除(FGM)や早すぎる結婚(児童婚)の危険に直面しています。
- ※1. AFRICAN DEVELOMENT BANK GROUP, SUDAN POVERTY PROFILE, June2018
- ※2. 2018-02-sudan-education-sector-analysis.pdf
活動のハイライト
活動内容
小学校の教室と職員室、男女別トイレを新たに設置し、子どもたちが安全で衛生的な環境で学べるようにしました。また、学校運営やジェンダー平等についての教師トレーニングを実施し、教育の質の向上を図りました。そして、地域の住民に、教育の重要性や早すぎる結婚・女性性器切除(FGM)など古くから伝わる慣習が女の子にもたらす悪影響についてトレーニングを実施し、地域全体で、子ども、特に女の子たちが安全な環境で質の高い基礎教育を受けられるようにしました。
主な活動と成果
地域 | 白ナイル州ウムリムタ、グリ、エド・ドゥウエイム地域 |
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期間 | 2022年9月~2023年8月 |
主な支援内容と対象 |
対象: 主な活動内容:
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支援者の声
- 地域の衛生環境が改善され古い慣習を止める意識が少しずつ広がってきたことに成果を感じました。(Y・Tさん 東京都)
- 「FGMの施術をしないことを決意した女の子が10人いる」この一言で報われました。(K・Hさん 群馬県)
- 支援金の使い道が良く分かり、役立っているとの実感があります。(Y・Hさん 岐阜県)
現在募集中の「一口100万円プロジェクト」
2023年10月から、グアテマラで新たな「一口100万円プロジェクト」の募集を開始しました。公的な支援が届きにくい遠隔地で学ぶ子どもたちのために、安全に学べる教室を建設・整備し、教師の能力強化トレーニングを行います。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
お申し込み締め切り:2024年1月26日
現地の声
写真左:ハリマさん、12歳/写真右:タティールさん、7歳 対象校の生徒
「新しい教室を建設していただき本当にありがとうございます。新しい教室はとても綺麗で清潔です。支給していただいたイスは座りやすく、快適に勉強ができるようになりました。屋外で勉強する必要がなくなったことがとても嬉しいです」
アムシャさん、12歳、対象校の生徒
「トイレを建設していただきありがとうございます。学校にトイレができる前は、自分の家に戻り用を足していたため、授業に参加することができない時間がありました。これからは、学校のトイレを使用することができるので、すべての授業に出ることができます」
ムタシムさん、PTAメンバー
「FGMや早すぎる結婚がおよぼす負の影響について学びました。地域で協力してこれらの古い慣習をなくしていかなければならないと思っています。また、子どもの権利、子どもを性的虐待や搾取から守る方法についても教えていただいたので、地域で子どもを保護する活動に活かしていきたいです」
アブダラさん、コミュニティリーダー
「女子教育の重要性について理解を深めることができました。私のコミュニティには娘3人を中途退学させた保護者がいましたが、PTAと協力し、娘たちに勉強を続けさせるよう保護者を説得しました。彼女たちは学校に戻ることができ、無事に卒業することができました。これは、女の子たちが教育を続けることができた良い事例です。また、FGMの施術をしないことを決意した女の子10人がいるので、彼女たちをロールモデルとして、FGMの根絶を広めていきたいです」