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【経過報告】「ロヒンギャ族の子どもの虐待防止」プロジェクト~ミャンマー~
グローバル・プロジェクト
ミャンマー
(更新)
グローバル・プロジェクト2018年度活動報告
子どもたちが安心して暮らせるために
活動内容
2017年7月から開始した3年プロジェクトの初年度である今期、プロジェクト開始直後の8月にラカイン州で発生した暴動と軍の掃討作戦による混乱により、活動の一時中断を余儀なくされました。その後、状況が改善したことから、2018年1月に活動を再開し、プロジェクト期間を半年間延長することとしました。現在までに、恒久的に使用できる「子どもひろば」※5カ所の設置場所を選定し、建設を完了しました。また、「子どもひろば」で利用できる遊具を対象27村に支給するとともに、500人以上の保護者を対象に子どもの保護と子どもの権利に関する啓発活動を実施し、参加者たちは実際に子どもの虐待を見つけた際の連絡先や相談窓口などを共有するなど、対応方法を学びました。
- ※「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。現地では、混乱のなか、子ども、とりわけ女の子は虐待や搾取の対象となる危険性が高まります。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守ることができるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら)
おもな活動の成果
地域 | ラカイン州ミンビア町 |
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期間 | 3年半(2017年7月~2020年12月) |
2018年度 おもな支援内容と対象 |
対象 子ども1万1000人と保護者670人 おもな活動内容
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プロジェクト背景
ミャンマーでもっとも開発が遅れている貧しい地域、ラカイン州に暮らすイスラム系少数民族のロヒンギャ族は、国籍がないために、これまで数十年にわたり移動の自由、教育や保健サービスへのアクセス、経済活動への参加が制限されてきました。このプロジェクトでは、ミャンマーのラカイン州に暮らす少数民族の子どもの心理的ケア、行政や専門家らとともに子どもをあらゆる暴力や搾取から守るための体制づくりを行っています。
関連リンク
現地の声
ピィウピィウさん、12歳 5年生
隣の村にある学校まで船で30分ぐらいかけて通っています。プランが作ってくれた「子どもひろば」でゲームをしたり本を読んだりして、週末は親の手伝いをして過ごしています。先日、「子どもひろば」で学んだ子どもの保護や子どもの権利のことを家族に伝えたら、親から叩かれることが以前に比べて少なくなりました。これからも村でこの活動を続けて欲しいです。将来は、自分が生まれたこの村で学校の校長先生になりたいと思っています。