【経過報告】「少数民族の女性たちの収入アップ」プロジェクト～バングラデシュ～｜国際NGOプラン・インターナショナル　寄付・募金で世界の女の子を支援

【経過報告】「少数民族の女性たちの収入アップ」プロジェクト～バングラデシュ～

プラン・インターナショナルは、2017年7月から、「少数民族の女性たちの収入アップ」プロジェクト（バングラデシュ）を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。

背景

ベンガル湾に面したボルグナ県では、少数民族の伝統的な慣習として女性が家計のおもな担い手である世帯が多く、農業など限られた生計手段のなか、わずかな収入で暮らしています。そのため、サイクロン、洪水、高潮などの自然災害に備えることも被害を乗り越えることもできず、さらなる貧困に陥るという負の連鎖が続いています。

写真：「少数民族の女性たちの収入アップ」プロジェクト（バングラデシュ）

活動のハイライト

農業指導を受けたあと、アヒルを育てる女性 / ©プラン・インターナショナル

ビジネスの基礎を学び、食品の小売業を始めた女性 / ©プラン・インターナショナル

農業の技術トレーニング / ©プラン・インターナショナル

庭で農作物を栽培する農業技術トレーニング受講者 / ©プラン・インターナショナル

補助金支給を受け、縫製の仕事を始めた女性 / ©プラン・インターナショナル

子ヤギを育てる農業技術トレーニング受講者 / ©プラン・インターナショナル

活動内容

3年プロジェクトの2年目の今期は、423人の女性が縫製、竹細工などの職業訓練を受け、553人の女性が養鶏、ヤギの飼育、農業などの生産性向上のための技術指導を受けました。1116人が起業や農業に必要な資材購入のための補助金を得て、ヤギ、鶏、ミシンなどを購入しビジネスを始めました。ビジネスが軌道にのってきた女性が、ほかの女性に経験を共有しアドバイスをするなど、コミュニティ内での助け合いも始まっています。また、1123人の女性が小規模金融機関で金融サービスを利用できるようになり、預金を開始して不測の事態にも対応できるように備え始めました。

現地の声

ロジナさん、31歳　トレーニング参加者
「私はトレーニングに参加し、養鶏、ヤギの飼育や、起業に必要なことについて学びました。プロジェクトで支援を受け、まずは鶏や羊などを育てて売り、その利益を元手に土地を借りてビジネスを拡大しています。トレーニングを受ける前は、家計が厳しく私の親の経済的援助がなければ子どもに教育を受けさせられませんでしたが、今は家計から子どもの教育費用を支出できるようになり、貯金も始めました。また、軌道に乗り始めた私のビジネスをみて、ほかのトレーニング参加者やコミュニティの住民が、私に助言を求めてくるようにもなりました。私の夢は、ビジネスをさらに拡大し、子どもに高い教育を受けさせることです」