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【経過報告】「学校でのジェンダー平等促進」プロジェクト~ラオス~
ガールズ・プロジェクト
ラオス
(更新)
プラン・インターナショナルは、2016年12月から、「学校でのジェンダー平等促進」プロジェクト(ラオス)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
ラオスの北部ボケオ県パウドン郡は、住民の80%が少数民族で、国内でもっとも貧困率が高い地域のひとつです。男の子を優遇する風潮が根強く残っているこの地域では、女の子の教育は軽視されがちで、女の子の進学率は低く、早すぎる結婚や妊娠による中途退学も見られます。学校の施設も不十分で、学生寮が不足しています。
活動のハイライト
活動内容
3年プロジェクトの2年目である今期は、新たに6つの対象校で子どもクラブを設立しました。学校やコミュニティで女の子への差別や暴力をなくし、より多くの女の子が安全でジェンダー平等な教育環境で学べるように、教師や子どもクラブリーダー、PTAへのジェンダー平等に関するトレーニングを行いました。1年目から活動をしている5校はジェンダー平等に関するトレーニングを中心に行い、子どもクラブの寸劇などを通した啓発活動を実施するとともに、学校で起きるジェンダーに基づく暴力を報告するための窓口も設置しました。また、対象校1校で学生寮を建設し、ジェンダーに配慮した学生寮・施設の維持管理トレーニングを10校で実施し、学校でとくに女子生徒の生活環境を改善する活動を行いました。
関連リンク
現地の声
ニさん(右)、14歳、中学3年生
「私は以前、トイレも電気もない竹小屋の学生寮に友人と住んでいました。水は学校敷地外の村にある井戸まで汲みに行き、そこで水浴びもしていました。誰かに竹小屋に侵入されて学用品が盗まれたことや、着替え中に壁の穴から覗き見されたこともあり、怖い思いをしました。そのことを両親に言ったら、学校を辞めさせられそうになりました。新しい学生寮に住めるようになって、本当にうれしいです。とくに女の子には、水浴びや着替えのときも安全でプライバシーが確保されていると、両親も喜んでいます」