【経過報告】「栄養不良の子どもの食料支援」プロジェクト～ニジェール～｜国際NGOプラン・インターナショナル　寄付・募金で世界の女の子を支援

【経過報告】「栄養不良の子どもの食料支援」プロジェクト～ニジェール～

プラン・インターナショナルは、2018年7月から、「栄養不良の子どもの食料支援」プロジェクト（ニジェール）を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。

背景

ニジェールでは、気候変動により干ばつと洪水が相次ぎ、以前から生産性が低い農業にさらなる打撃を与えています。5歳未満児の42％に慢性的な栄養不良による発育阻害が、生後6カ月から23カ月の乳幼児の19％に急性栄養不良による衰弱が見られるなど、事態は深刻です。住民たちは気候変動の知識もなく、わずかな農業収入のため食料も不十分です。

写真：「栄養不良の子どもの食料支援」プロジェクト

活動のハイライト

農業局担当者、コミューン代表、プラン職員との会合 / ©プラン・インターナショナル

プラン職員による農業局の担当者への聞き取り / ©プラン・インターナショナル

活動する村の選定会議をするプラン職員と農業局職員 / ©プラン・インターナショナル

聞き取り調査に回答する穀物銀行マネジャー（中央） / ©プラン・インターナショナル

活動状況を語る穀物銀行運営委員会代表 / ©プラン・インターナショナル

活動内容

このプロジェクトは2018年7月から始まり、2021年6月まで3年間の実施予定です。ドッソ州内3コミューン、マラディ州内1コミューンの計4コミューンを対象とし、プランはこれまでに活動地域を管轄する保健局、農業局、教育局の職員と会合を実施。プランの活動地域事務所長、評価担当職員などが出席し、プロジェクトの目的、対象者、目指す成果、地域の貢献範囲、プロジェクトの実施方法などを行政関係者に説明しました。また詳細な実施計画を策定し、迅速なプロジェクト実施にむけて必要な物品の購入基準を決定しました。
現在は、対象コミューン内の村長と話し合いを行い、活動する村の最終選定を進めています。

現地の声

写真：アマドゥさん、ボセイ村の村長

アマドゥさん、ボセイ村の村長
「この村を支援してくださり、ありがとうございます。村では、農作物の収穫はほとんど期待できません。プロジェクトで行う種子や農業用具、肥料の支給などは、すべて村が必要としている活動です。実現すれば家族を養うことができるようになり、必要なときには農作物を少し売ることができるようになります。プロジェクト実施後は、食料の安定確保ができるようになると期待しています」