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【経過報告】「栄養不良の子どもの食料支援」プロジェクト~ニジェール~
グローバル・プロジェクト
ニジェール
(更新)
プラン・インターナショナルは、2018年7月から、「栄養不良の子どもの食料支援」プロジェクト(ニジェール)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
ニジェールでは、気候変動による干ばつと洪水が相次ぎ、以前から生産性が低かった農業にさらなる打撃を与えています。5歳未満児の約42%に慢性的な栄養不良による発育阻害が※1、生後6~23カ月の乳幼児の約23%に急性栄養不良が見られる※2など、事態は深刻です。住民たちは、細々と営む農業からのわずかな収入で生活しており、気候変動が市場に与える影響についての知識ももたないため、家族を養うだけの食料や収入を得ることができません。
- ※1出典:The State of Food Security and Nutrition in the World 2018(Food and Agriculture Organization of the United Nations, International Fund for Agricultural Development, UNICEF, World Food Programme, World Health Organization)
- ※2出典:Nutrition in Niger, Strengthening Resilience by Investing in Nutrition 2017(World Food Programme)
活動のハイライト
活動内容
3年プロジェクトの2年目となる今期は、対象コミューン内の村に組織した住民代表委員会が住民と話し合いを行い、とくに厳しい状況に置かれている440世帯を支援対象に選定しました。世帯の一人ひとりに栄養や生活状況に関する聞き取りを行うとともに、5歳未満児の健診を実施。体重や身長、腕回りなどを測定して発育状況を確認し、栄養不良と診断された子どもたちを治療のため保健所に紹介・搬送しました。また、各世帯にヤギのペアを支給。栄養価の高いヤギのミルクは子どもたちの栄養改善に役立つだけでなく、繁殖力が強いヤギを売って収入を得ることもできます。今後は、地元で入手可能な食材を使った栄養価の高い料理の調理方法の指導や、栄養や保健衛生に関する意識啓発活動にも取り組んでいきます。
おもな活動の成果
地域 | ドッソ活動地域内3コミューン、マラディ活動地域内1コミューン |
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期間 | 3年(2018年07月~2021年06月) |
2020年度 おもな支援内容と対象 |
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- ※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策のため、今後の事業に遅れが生じています
関連リンク
現地の声
セイドーさん、中学1年生 ヤギを受け取った家族
「お母さんがヤギを受け取り、すごくうれしいです。ヤギの世話をして、お母さんのお手伝いをしようと思います。これからは、ミルクを好きなだけ飲むことができます」
マロウさん、70歳 ヤギを受け取った女性
「私は子ども6人を一人で育てました。孫も6人いるので、食べ物が足りず困っていました。ヤギをくださり、ありがとうございます。このヤギは、私の大切な財産です。ヤギを早く増やして収入を得て、子どもたちや孫たちに食べ物を買いたいと思います」