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【完了報告】「障がいのある子どもの教育支援」プロジェクト~トーゴ~
グローバル・プロジェクト
トーゴ
(更新)
グローバル・プロジェクト2021年度活動報告
プラン・インターナショナルは、2018年7月からトーゴで実施していた、「障がいのある子どもの教育支援」プロジェクトを、2021年6月に完了しました。
活動内容
インクルーシブ教育の実現に地域一丸で取り組む
このプロジェクトでは、インクルーシブ教育※の大切さを子ども同士や教員同士で広めていくアプローチをとりました。インクルーシブ教育の実現には、障害のある子どもが通学できるための支援を行うと同時に、地域全体での取り組みが重要となります。3年間の活動を通して、障害のある子ども156人が補助器具や医療サービスの提供を受けたほか、地域啓発イベントにはのべ3400人が参加し、インクルーシブ教育の大切さへの理解を深めました。また、プロジェクトで結成されたユースグループは教育省に対する働きかけを行い、プロジェクト終了後もインクルーシブ教育の実現にむけた活動を継続する約束を取り付けました。最終ワークショップには、教育省、NGO、障害者団体から35人が参加し、このプロジェクトを通して確認した課題や学びを共有するとともに、今後のインクルーシブ教育の推進について話し合いました。
- ※インクルーシブ教育
障害の有無や貧富の差、都市や農村など居住地による区別なく、すべての子どもが分け隔てなく学べる環境のこと
おもな活動の成果
地域 | 中央州モ県 |
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期間 | 3年(2018年7月~2021年6月) |
おもな支援内容と対象 |
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プロジェクト背景
トーゴでは、障害があることを恥と考える文化が根強く残っており、障害のある子どもは家庭内に隠されたり、地域でのいじめの対象となったりしがちです。加えて、学校では施設が整備されておらず、障害のある子どもたちへの教授法も知られていないため、彼女ら、彼らを受け入れる学習環境が整っていません。このため、障害のある子どもは学校に登録さえされないという状況が生まれており、多様性を尊重する「インクルーシブ教育」の普及が必要とされています。
長年のご支援をありがとうございました。
プランはこれからも、世界が直面するリスクから子どもたちを守る活動を続けていきます。
引き続き、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
関連リンク
現地の声
ロカヤトゥさん、36歳、小学校教師
「私の学校には、目に障害のある子どもが在籍しています。このプロジェクトで、インクルーシブ教育の理解を深めるためのトレーニングに参加しました。障害のある子どもたちが、教育を継続するためにどのようなサポートを教師から必要としているかを学ぶことができ、とても役に立ちました」
対象地域の小学校校長
「このプロジェクトは、教育機関の考え方に変化をもたらしました。障害のある子どもも学校に行く必要があるということ、そしてすべての学校は彼女・彼らの入学を受け入れて、他の子どもと同じように接しなければならないことに気づいたのです」
ジャクルパンガ地区のコミュニティリーダー
「私が住む地域でも、人々の意識が変わったと実感しています。障害のある子どもの存在価値を認識した今、差別する人に対しては、地域一丸となって対応をしていくことになるでしょう」