日本のみなさん、こんにちは。フランソワーズです。
日本に向けて出発する日が一日一日と近づいていてドキドキしています。

さて、今日は、プランの支援で私たちの学校に新しくつくられた「女子部屋」をご紹介します。
女の子たちがこの部屋を使うのは主に生理のとき。
私の学校には、生理用品を手に入れることができない貧しい家庭の女の子たちが多くて、学校にいる間にスカートに血がついてしまってとても恥ずかしい思いをすることがあります。男の子たちも、そんな女の子たちをからかっていじめてしまい、それがきっかけで学校に来るのを嫌がってしまう生徒たちも少なくありません。

女の子たちの学校生活が変ります

フランソワーズも女子部屋がお気に入り

私の同級生たちもみんな、この部屋ができて喜んでいます。
部屋には、マットレス、タオル、下着、2着の予備の制服、洗面器、鏡、くし、ワセリン、石けん、モップなどが備えられていてとても便利です。

女子部屋に置かれた備品

女子部屋では、着替えもできますし、下着や制服についてしまった血を洗うこともできます。ときにはシャワーを浴びて体をきれいにしてから教室に戻るのです。

女子部屋ができて、本当に安心しました。この部屋があれば、生理中でも学校に通うのが平気です。何かあっても、この部屋に来れば何とかなると分かっているから。
私たちはもう生理の血がスカートについて、男の子にばかにされたり、いじめられたりする心配をしなくていいのです！それに、女の子たちだけで話もしやすくなります。

女子部屋を利用する生徒たち

私たちの学校の女子部屋にはマットレスも用意されましたが、レベッカの学校の女子部屋には女の子が横になれるだけのスペースがないようで、「マットレスを置いてもらえれば、お腹が痛いときに横になって休めるのに」と残念がっていました。でも、レベッカはとても前向きで、女子部屋をきっかけに、性と生殖について学ぶためのクラブを結成して、学校のみんなの意識を変えていきたいと言っていました。

性と生殖について、私の学校では、3年生のときに生物の先生から授業で簡単に教えてもらうだけです。1年生、2年生は何も教えてもらえません。でも1年生でも生理になる生徒がいます。生徒全員がきちんと身体のことを教わるべきです。性と生殖について学ぶことのできるクラブができたら、お互いに知識が得られて、私たちみんなにとって大きな助けになると思います。

女の子の権利と生理用品

Girls Diaryでは、フランソワーズとレベッカの二人が生理用品を手に入れる難しさ、生理への理解や性と生殖に関する教育の不足、男の子の生徒たちによるいやがらせの深刻さを綴っています。厳格な男性教師が多いために、女の子たちが生理用品を手にするうえで毎回経験する葛藤、男の子たちから教室で生理のことをからかわれる心の痛みなどは、彼女たちの権利が日常の生活において守られていないことを意味します。

ケニアでは、プランと活動をしていた男子生徒ニクソンさんは、女の子が「生理の間は、学校に行くのがとてもつらい」と打ち明けるのを聞いて、女の子に生理用品を配る「女の子を学校に」キャンペーンを立ち上げ、購入のための寄付を集める活動を行っています。「伝統的な男らしさ」が支配的な社会において、女の子や女性は差別を受けやすい状態におかれ、そこでは、男性も固定化された役割に合わせるという同調圧力にさらされます。しかし、ジェンダーの平等や、性と生殖への理解を深めることは、充実した幸せな家庭生活や人間関係をもたらし、2倍の力で社会をよくすることができるのです。

生理用ナプキンを作る男の子活動（写真はジンバブ
エ）