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【経過報告】「児童労働をなくす地域づくり」プロジェクト~インド~
インド
グローバル・プロジェクト
(更新)
プラン・インターナショナルは、2016年7月から、「児童労働をなくす地域づくり」プロジェクト(インド)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
インド国内では580万人の子どもたちが児童労働に従事させられているという統計があります※。なかでも家事使用人は、わずかな賃金で、あるいは無報酬で非常に長い時間働かされ、さまざまな虐待を受けやすく、国際労働機関によって「最悪の形態の児童労働」に分類されています。一方で、親も雇い主も子どもが裕福な家庭で働くことは、生活状況を改善するものとして正当化する場合が多いのが実情です。
- ※出典:SOUTH ASIA-Fact Sheet Children in labour and employment, ILO
活動のハイライト
活動内容
3年プロジェクトの最終年となった今期は、「児童労働のない村」宣言の採択にむけて、子ども保護委員会や子どもクラブ、政府関係者のトレーニングを行うなど、関係者の能力強化を図りました。この結果、この半年間に児童労働から救出した6~14歳の子どもは162人(男の子45人・女の子117人)に、また、支援した貧困世帯の子どもは637人に上りました。6308人に増えた子どもクラブのメンバーが実施した調査によると、救出した子どもたちの約98%が復学した学校に通い続けています。今後、プロジェクトの終了にむけて、対象320村の児童労働の状況を5段階で評価し、「児童労働のない村」宣言を行う予定です。
関連リンク
現地の声
スリマティさん、オディシャ州バウンサナリ村村長
「私は昨年からプランの活動に参加していますが、このプロジェクトは困難を抱えた子どもたちの大きな助けとなっており、子どもたちに笑顔をもたらしています。復学のための補習授業は、参加した子どもたちが人生の成功にむけて次のステップへすすむために必要な支援となっています。プランのチームの皆さん全員に心から感謝しています」
ビジャイさん、オディシャ州タクルムンダ市政府職員
「児童労働の廃止にむけて、最近は子どもたちからさまざまな要望が届くようになりました。大人たちが、子どもたち自身から要望を出すように働きかけているからです。私は、これは素晴らしいことだと思います。子どもたちが暮らしやすい村づくりを行う活動に感謝しています」