「女の子だから」という言葉で、
サッカーをしていたあのときの
モヤモヤした気持ちが蘇った。
支援のきっかけは電車広告です。コピーの中の「女の子だから」という言葉に目が留まりました。
私は小さい頃からサッカーをしていたのですが、小学校のときにグラウンドのそばを通りかかった男の子たちから「女がサッカーやってる」と冷やかすように言われたことがあって。
“サッカーは男の子がやるのが当たり前”という認識からの言葉だと思いますが、すごくモヤモヤとした気持ちになったのを覚えていて、当時の気持ちが蘇りました。
そのような言葉で私よりもっと深く傷ついたり過酷な状況に置かれる女の子たちがいるんだろうなと思い、頭から離れませんでした。
ずっと人に助けられて生きてきた。
それを今度は私が誰かに返していきたい。
人に助けられて生きてきたので、それを大人になったら少しずつ返していきたい、人のために何かしたい、という気持ちはずっとありました。
広告を見たのは、その想いが徐々に大きくなっているとき。そして、それはちょうど自分がやりたいことを一つひとつ叶えていっている時期でもありました。
もともと支援に興味があって、中学生の頃に自分にも何かできることはないかと支援団体に手紙を書いたこともあったのですが、その頃は子どもだったので何もできなかった。
でも大人になった今ならできるんじゃないか。
あのモヤモヤに繋がる想いをしている方たちの力に、今ならなれるんじゃないか。そんな気持ちが募っていきました。
とはいえ、すぐにというわけではなく、仕事に忙殺されて数カ月が過ぎ、お休みの日にゆっくり自分と向き合って「よし、今だ」とスタートしました。
チャイルドの写真を手帳に入れて、
ふとした時に見て元気をもらっています。
支援内容で一番惹かれたのは、チャイルドと交流ができるところ。遠い国の人と繋がれるって、私だけでなく子どもたちにとってもワクワクしたり、小さな世界から外に目が向くきっかけになることなんじゃないかと思います。
ケニアの女の子と交流しているのですが、これまで
3回お手紙をもらって、私も写真付きのお手紙を送りました。文章や添えられているイラストが上手になっていたり、成長が感じられるのが嬉しいですね。
現実には辛く厳しい面があるとは思いますが、手紙からは子どもらしい無邪気さが伝わってきて少し安心しました。継続したやり取りはあまり得意ではないのですが、自分のペースで続けていけたら。
実は手帳にチャイルドの写真を入れて持ち歩いているんです。仕事が大変なときなどに見て「彼女も頑張ってるんだから、私も」と支えてもらっています。写真を見ていないときも思い出すことが多いので、想っている時間はかなり多いんじゃないかな。
支援を始めたことで、
次の一歩が踏みだせた。
世界に目が向くようになったことが、支援を始めた一番大きな変化。私のいる場所からケニアは遠く離れてはいますが、ひとりの子ども、地域を支える手助けをさせてもらえている実感があります。
誰かの役に立っていると思えることが励みになって、私をちょっと前向きにしてくれています。
支援がきっかけで、チャリティペインティングという個人的な支援活動も始めました。
絵を描くことが好きなので、介護の仕事のかたわら絵の仕事もしています。お店などに交渉して募金箱を置かせて貰い、集めたお金を支援に充てています。
お店にプランの冊子なども置かせていただいているのですが、お店の方やお客さまなど興味を持ってくださる方も多く、そこから会話が広がっていくのも楽しいですね。
夢は、いつかケニアに行って
チャイルドたちと一緒に絵を描くこと。
将来的には子どもの教育に携わることがしたいと考えています。絵を描いたり、何かを作ることで関わっていけたらいいですね。
チャイルドの女の子も絵が好きなので、いつかケニアに行って一緒に絵を描けたらいいな。校舎などにみんなで大きな絵を描けたら楽しいですよね。夢は広がるばかりです。
子どもたちにも楽しんで、未来に希望を持ってキラキラと目を輝かせて生きていってほしい。私もそのためのお手伝いを続けていけたらと思っていますし、プランさんにももっと盛り上げていってほしい(笑)。
私たちが動く先には笑顔になる人たちが必ずいて、その想いは確実に届いている。誰かのためになるだけではなく、自分自身も前向きになれるので、迷っている方がいたら「ぜひ一緒にやりましょう!」って伝えたいですね。
※インタビューの内容は2023年7月時点のものです
写真撮影:羽田誠
支援者となった方のリアルな声、いかがでしたか。
あなたの一歩が途上国の女の子たち
一人ひとりの可能性を育み、
あなたの世界を広げます。
彼女たちが暮らす国は遠いかもしれません。
でも、繋がることで、
その距離は近くなっていくのだと思います。