まだ中学生くらいの女の子が、
母になって子どもを育てる、
という現実に衝撃。
プランのことを知ったのは、2016年「13歳で結婚。14歳で出産。恋はまだ知らない。」というコピーの広告を見たのがきっかけです。
「結婚・出産・恋」という3つのライフイベントでは、1番目にくると思っていた「恋」をまだ知らない女の子が「母」になるということに、とても衝撃を受けました。私のなかで13歳はまだ育てられる側の子どもであって、親になるという想像はまったく全くしていなかったので。
私が中学生のときに母と社会貢献の話をしていたら、母が「子どもは生きているだけで社会貢献なのよ」と言っていたことを、そのとき思い出しました。だから、子どもが労働力としてではなくて、理不尽なことに苦しめられることもなくて、自分が願ったことが叶えられるようになる世界になればいいな、と感じていました。
社会人10年の節目に。
自分が「学び」を応援してもらったから、
私も誰かの学びを支えたい。
社会人10年目になって、自分の生活も安定してきました。だから、そろそろ私も社会に対して何か還元というか、貢献することができるんじゃないかって考えはじめたんです。
私は学生時代に教育学科で学んでいたのですが、奨学金を受けて学業を続けることができました。だから私も「勉強をしたい」と望んでいる誰かの学びを応援したいと思いました。
そのとき頭に浮かんだのが広告で衝撃を受けたプランのことです。そこから「女の子の学び」を応援できたら素敵だろうなって。
でも、こういう寄付を募る団体はたくさんあるから、自分なりにプランのことを納得いくまで調べました。説明会にも参加したし、内閣府のホームページも見て、本当に認定されているのかなとか(笑)調べ尽くして、プランなら安心して寄付を託せると思って申し込みをしました。
お互いのペースで手紙を書けばいい。
これが続けられる秘訣です。
チャイルドはネパールの2歳の女の子でした。チャイルドのお母さんは私より若くて、むしろおばあちゃんのほうに年齢が近いような感じでした(笑)。
私とはまったく違う生活、人生を歩んでいる人たちと交流すると思うとワクワクしました。
最初に届いた手紙はおばあちゃんの代筆で、交流が始まってから数カ月経ってからでした。そのことも私にとってはプラスの印象でした。お手紙ってどれくらいのペースで書けばいいのかなとか、たくさん文章を書かないといけないのかなとか、すぐにお返事しないといけないのかなとか、ひとりでプレッシャーに感じていた部分もあったので。
そうか、こういうペースいいんだって、安心しました。
おばあちゃんのお手紙はとってもシンプルで、その横にチャイルドの小さな手形が添えられていました。この小さな手で遠いネパールで暮らしているんだなって心が温かくなったのを覚えています。
世界のできごとに目を向けて、
私も少しずつ変わっていく。
ネパールから送られてくる「一年の歩み」を見ていると、本当に知らないことばかりで。こういうところで生活しているのかっていつも新しい発見があります。プランから届く機関誌には、ネパール以外の国での活動も書かれていて、他の国の子どもたちの様子が知れることも楽しみのひとつです。
「世界中の子どもたち、がんばれ!」って思いながら読んでいます。
プランを支援するようになってからは、世界のニュースを見ると、何が起きているのかなと気になったり、そこに暮らす子どもたちは大丈夫かな、と思いを馳せたりするようになりました。
これまでは自分の生活に精一杯だったけれど、ちょっとだけでも社会貢献ができるようになった、社会人のひとりとして、少し自信が持てるようになったと思います。
チャイルドとの交流が、
私の日常もそっと彩ってくれました。
私は、プランがネパールで行っているいろいろな支援活動が、チャイルドや家族が生きるために必要な「米」だとしたら、手紙の交流は、生きていくために必ずしも必要ではない、それでも陰ながらチャイルドの日常を見守り、応援する「花」のようだと思っています。今となってはこの交流が、チャイルドだけでなく私の日常もそっと彩ってくれる「花」のような存在になっています。
私のように「何かしたい。けれども何をしたらいいかよくわからない」と思っている小さな思いを集めて、大きく実現してくれるのがプランの活動です。
「教育・子ども・女の子」っていう言葉にピンときた人には、プランでの支援は最適解のひとつになりえるかもしれませんって伝えたいです。
チャイルドやネパールの子どもたちが、自分たちではどうすることもできないものを突きつけられたりせずに、自分のために生きて、やりたいと思うことを願ったり、叶えたりできるような大人になってくれれば、こんなにも嬉しいことはありません。
※インタビューの内容は2023年11月時点のものです
写真撮影:等々力菜里
支援者となった方のリアルな声、いかがでしたか。
あなたの一歩が途上国の女の子たち
一人ひとりの可能性を育み、
あなたの世界を広げます。
彼女たちが暮らす国は遠いかもしれません。
でも、繋がることで、
その距離は近くなっていくのだと思います。