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小学校修了率改善への近道は、女子トイレの整備~カンボジア~

カンボジア

教育

食糧

更新)

カンボジアのシェムリアップ州、バッタンバン州、カンポントム州において、学校給食の導入、貧困世帯への奨学金や食糧の支給を行い、ひとりでも多くの子どもが小学校を修了できるように活動している「学校給食を通した子どもの栄養改善」プロジェクトでは、成果として、出席率と中退率に改善が見られていますが、一方で、女の子の修了率をみると支援がまだ十分ではなく、今後、女の子の立場に立った支援の強化が求められています。

写真:読み書きもできるようになりました

必死に生活を送る家庭の子どもが、学校を続けるための支援

13歳のソッカさんはお母さんのコンさんと2人でシェムリアップの郊外にある竹とヤシでできた小屋でひっそりと暮らしています。
数年前に闘病ののちに父を亡くしてから2人の生活は困窮を極め、夫の薬を買うために畑を売ったコンさんは今、日雇いの仕事を探しています。彼女の腕には入れ墨があります。「ポルポト政権時、銃弾に当たらないようにと祈祷師が彫ってくれました。効き目はなかったけれど」。
入れ墨の効果もむなしく脚を撃たれたコンさんの傷は今も痛みます。

写真:腕に残るポルポト時代の記憶。苦しみは今も続きます

腕に残るポルポト時代の記憶。苦しみは今も続きます

生活が困難な状況でソッカさんが学校に通えるのは学校給食と食糧支給があるからです。「お母さんが作るごはんも学校の給食も美味しくて大好き」と無邪気に語る娘に目を細めながら、コンさんが続けます。「この支援がなかったら学校に行けないだけでなく、明日から娘を働きに出さなければなりません。読み書きのできない私にとって娘の教育は何より大切です。娘には知識や技術を身につけ、自立した女性になってもらいたいです」。
日々提供する給食と食糧はわずかですが、途上国に暮らす貧しい子どもたちの人生を大きく変える一助となっています。

写真:幸せな給食の時間。お腹を満たしてから授業に臨みます

幸せな給食の時間。お腹を満たしてから授業に臨みます

女の子をサポートするための活動をスタート

栄養改善をすすめるとともに、女の子の立場から必要な支援を考えていくことも、小学校修了率を高めるうえでは不可欠です。2014年からこれまでの活動を振り返り、次の3年間の活動計画を地元連携団体と検討するなかで、今後はプロジェクトを実施する州を絞り込み効率的な活動を目指すこと、持続性を高めるために人材育成を強化することなど、いくつかのポイントが上がりました。その中で最も大きな目標となったのは、支援から取り残されがちな女の子の支援に一層の力を入れることでした。

写真:お母さんと一緒。自然に笑顔がこぼれます

お母さんと一緒。自然に笑顔がこぼれます

途上国、特に農村部では男の子に比べて女の子は支援から取り残されることが少なくありません。これまでの調査でも女の子の修了率を上げるためには女の子特有の問題に取り組む必要があることが分かっています。
なかでも、女の子が安心して使用できる、学校のトイレの整備は重要です。初潮を迎えた女子生徒にとって学校を辞める大きな理由となっているのです。プロジェクトを実施している地域では、衛生的で男女別のトイレがない対象校がまだ存在しています。学校のトイレを整備し、女子トイレには生理用品用ゴミ箱や水を備え、衛生指導を行うことで女子生徒が生理中でも安心して学校に来られるようにしていきます。

写真:読み書きもできるようになりました

読み書きもできるようになりました

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