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【経過報告】子どもの栄養状態改善プロジェクト~インド~
インド
母子保健
(更新)
プラン一般プロジェクト2017年度活動報告
栄養指導と栄養指導員の育成で子どもたちの栄養不良を改善
地域住民の栄養に関する知識を広め、自分たちで栄養改善に取り組める体制づくりに力を入れました。妊産婦と子どものいる家族には、栄養の大切さ、適切な食事、育児法などの研修を行い、さらに栄養指導員といった子どもの保健を見守る最前線の人々の能力強化を図りました。
この結果、実態がより鮮明に把握できるようになりました。これにより、必要に応じて、栄養不良の子どもは医療機関に入院して治療を受けられ、退院後も看護師と栄養指導員が連携して経過観測する体制が整いました。
また、父親が対象の研修では、母親に任せきりにするのではなく、父親も積極的に育児に関わり、子どもの栄養にも関心を持つように促しました。
- *カンガルーケアとは:出産直後に母親が素肌の新生児を胸に抱くことで、母子の結びつきを強めるとともに体温を維持し生存率を高めます
主な活動内容
地域 | ラジャスタン州ビカネール県、ウダイプール県 |
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期間 | 3年間(2015年1月~2018年1月予定) *うち、2016年7月~2017年6月の活動についてご報告 *プロジェクトは、日本NGO連携無償資金協力と協働し、実施しています。 |
2017年度の 主な活動と対象人数 |
対象と支援内容:ラジャスタン州の70村に住む子どもや妊産婦、授乳中の母親、栄養指導員など 地域住民、乳幼児保育施設の職員、地方行政官など
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背景
インドでは5歳未満児の40%以上が栄養不良と言われ、ラジャスタン州でも大きな課題となっています。その要因は多岐に渡るため、微量栄養素等の支給、データ収集・分析システムの構築、意識啓発や研修による住民や乳幼児保育に関わる人材の能力強化など、2015年1月末から3年にわたって家庭や地域内で栄養不良への対応・予防体制づくりに取り組んでいます。
関連リンク
現地の声
ビカネール県ルンカランサル地区に住むキラッシュさん(21歳)は、2017年1月末に病院で元気な女の子を出産しました。
「私は妊娠中から、栄養価のある食事を心掛けるなど母体の栄養バランスにも気をつけていました。でも、私の身長が150cmに満たないため、栄養指導員のインドラは母体への負荷を懸念し、私や家族に病院での出産を強くすすめました。インドラは出産後も毎月の世帯訪問で有益な助言をくれ、私も育児指導や調理実習などに参加して習ったことを実践しています。おかげさまで、現在に至るまで母子ともに健康で、娘は完全母乳ですくすく育っています。生後7カ月目からは離乳食を始めます。これからも、私の経験や学びを周りの人に広めていくつもりです」