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【経過報告】児童労働をなくす地域づくりプロジェクト~インド~
インド
ストリート・チルドレンと働く子どもたち
(更新)
プラン・マンスリー・サポーター2017年度活動報告
過酷な児童労動から救出され、学校に戻った子どもたち
児童労働に関する啓発セッションを281回実施しました。参加した子ども5751人と大人6301人は、特に休みもなく賃金も支払われず奴隷のように働かされる「最悪の形態の児童労働」に関する知識を深め、発見したときの通報先についても学びました。各村では子どもクラブや子どもの保護委員会を設立し、243人の子どもたちを児童労働から救出できました。
また、親が家事使用人として働いている、母子家庭である、保護者が病気を患っている、または子どもが学校に通っていないなど、児童労働や人身取引のリスクが高い子どもたち2780人を支援しました。各村では、子どもの復学に向けた補習授業を実施するなど、地域全体で児童労働をなくそうという機運が高まりつつあります。
主な活動内容
地域 | アンドラ・プラデシュ州とオディシャ州 |
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期間 | 3年(2016年7月~2019年6月予定) |
対象と支援内容 | 14歳未満の子ども約7200人とその家族
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背景
インドでは、約580万人の子どもが児童労働に従事しています。今年度始まったこのプロジェクトでは、「最悪の形態の児童労働」に従事させられている子どもたちの救出と保護、復学支援、そして家庭(母親)の経済力の強化に取り組みます。また、住民、子どもたちの啓発やアドボカシー活動を通じて、子どもの危険な労働を防ぎます。
関連リンク
現地の声
ごみ拾いの児童労働に従事していたラジャットさん(仮名)は、「生まれて初めて、ちゃんとしたお風呂に入りました。それに、学校のトイレがきれいで、びっくりしました。学校で勉強できるのもうれしいけど、何よりもお風呂とトイレに感動しました」。と語りました。現在は学校に通い、困難な状況にある子どもたちのための寮で生活しています。また、政府職員の家で家事労働に従事していたトランプティさん(仮名)は言います。「3年間も家に閉じ込められ、働かされていたので、すべての政府の役人が大嫌いでした」。行政の支援も受けて救出されたあとは、「今は政府の役人も悪い人ばかりではないと思います」と語りました。プロジェクト関係者のティルマラさんは「児童労働をなくすには本当に長い時間が必要。でもひとりでも多くの子どもたちが学校に戻れるようにしたい。それが自分の夢です」と語りました。