- 国際NGOプラン・インターナショナル 寄付・募金で世界の女の子を支援
- 活動をみる
- 活動レポート
- 【経過報告】シリア難民の子どもの教育支援プロジェクト~エジプト・ヨルダン~
【経過報告】シリア難民の子どもの教育支援プロジェクト~エジプト・ヨルダン~
エジプト
紛争や災害に巻き込まれる子どもたち
(更新)
プラン・マンスリー・サポーター2017年度活動報告
ホストコミュニティで、シリア難民の子どもの教育を支援
エジプトでは難民の子どもたちが学校に通えるように、奨学金や学用品を支給したほか、難民を受け入れているホストコミュニティで、小学校の劣化したトイレや手洗い場などの衛生設備を改善しました。さらに難民の子どもを対象に補習授業を開き、算数、英語、アラビア語などの学習の遅れを取り戻すように支援しました。一方、ヨルダンの難民キャンプでは就学前教育センターの設置にむけた準備を始めました。
難民キャンプで暮らす子どもたちや保護者に、今必要な支援について聞き取り調査を行ったところ、子どもが安全な場所で過ごせるようして欲しいとプランに期待の声が寄せられました。
主な活動内容
地域 | エジプト(大カイロ都市圏の2コミュニティ) ヨルダン(アズラック難民キャンプ) |
---|---|
期間 | エジプト2年(2016年7月~2018年4月予定) ヨルダン1年(2017年3月~2018年4月予定) |
2017年度の 主な活動内容と対象人数 |
エジプト
ヨルダン
|
背景
2011年から始まったシリア紛争が原因で、住み慣れた故郷を追われ、国内避難民や国外への難民として人道支援を必要としている人は約1350万人。その約半数は子どもたちです。子どもたちは大事な成長期に必要な教育やケアを受ける機会を奪われています。一方、難民受け入れ側のコミュニティからは、負担の軽減と受け入れ体制の改善が求められています。
現地の声
シリアのダマスカスで、両親と兄弟と暮らしていました。お父さんが仕事帰りに突然どこかに連れて去られてから、生活が一変しました。銃撃戦が毎日のように続いて、学校に行くこともできませんでした。爆撃もひどくなり、お母さんは私たちを連れてエジプトに逃げることを決めました。でもエジプトでは学校に通うことが認められず、数年が経ちました。友だちはいませんでした。同年代の子たちが学校に通うのを見ていると、悲しかったです。なぜ私は学校に通うことができないのかと悩んでいました。でも、このプロジェクトのおかげで、小学校に通えるようになりました。勉強の遅れを取り戻すための補習授業も受けています。算数と英語が苦手ですが、頑張って勉強して、将来は英語の先生になりたいです。
(アヤさん 小学校5年生 シリア難民の女の子)