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【完了報告】若年層を中心とした感染予防と差別のない地域づくりプロジェクト~ジンバブエ~
HIVとエイズに苦しむ子どもたち
ジンバブエ
(更新)
プラン・マンスリー・サポーター2017年度活動報告
若者たちにHIVを含む性感染症予防に関する知識を広める
140人(うち女の子70人)の思春期の子どもたちや若者を対象に、同世代の仲間(ピア)同士で教え合うピア・エデュケーションのトレーニングを行いました。トレーニングを受けてピア・エデュケーターとなったメンバーは、中学校の生徒と学校に通っていない若者から構成され、グループでの話し合い、スピーチや詩の朗読、歌やダンス、カウンセリング、視覚教材、メディアなど、さまざまな手段を通して情報を伝達する術を学びました。「思春期の性と衛生習慣」「HIV感染予防」「早すぎる妊娠がもたらす影響」「薬物乱用の危険性」などについて学んだピア・エデュケーターが、4500人以上の同世代の仲間に学んだ知識を共有しました。
また、学校だけでなく、地域の診療所に設置した情報センター「ユース・フレンドリー・コーナー」でも、カウンセリングや検査を受けられるようになりました。診療所には運動場も併設されており、スポーツを通じた意識啓発活動も行いました。
主な活動内容
地域 | ミッドランズ州クエクエ |
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期間 | 1年(2016年10月~2017年9月予定) |
対象と支援内容 | HIV感染リスクの高まる若年層(1万1000人)
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背景
ジンバブエは、HIVとともに生きる人々約160万人、若者(15~24歳)のHIV感染率5.9%(女性は7%)など、多種のHIV/エイズ指標において、世界で5番目以内にランクされるという深刻な状況にあります。HIVを含む性感染症予防に必要な情報を得にくい15~24歳の若者を対象に、HIVとエイズに関する正しい知識や、自分の健康を守るための方法を学ぶ機会を提供しました。また保健省などの関係省庁や地域の有力者と緊密に連携し、感染予防の促進と偏見なく感染者を受け入れる地域づくりに取り組みました。
関連リンク
現地の声
私は中学校2年生です。トレーニングを受けて、ピア・エデュケーターとして活動しています。トレーニングを受けた人には、学校に通っている子どもと通っていない子どもの両方がいました。エイズや性感染症予防の方法、「性と生殖に関する健康」についての知識、思春期特有の悩み、恋愛の悩みなど、たくさんのテーマがありました。同世代でも話しづらいテーマですが、友だちや親と抵抗なく話し合える方法を学びました。これまで、私がピア・エデュケーターとして学んだ知識を伝えたり、相談にのった同世代の子どもは102人になりました。私はこれからも特にエイズ感染予防、早すぎる結婚と妊娠をなくすために一生懸命に活動していきます。
(ルルさん 仮名 14歳)