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【経過報告】学校給食と子どもの栄養改善プロジェクト~カンボジア~
カンボジア
食糧
(更新)
プラン・マンスリー・サポーター2017年度活動報告
栄養不良の子どもたちへ、学校給食を継続的に提供
給食を始めるにあたり、小学校と村の開発委員会が協力して、給食の調理人や食材用の倉庫管理人を雇いました。 少額ながらも賃金が発生するため、小学校と村のリーダーが財源について話し合い、さまざまなアイディアで資金調達に取り組みました。お祭りで食べ物を販売した売上分を、調理人や倉庫管理人の賃金にする村もありました。
学校の自立性を高め、給食を長く続けるためには、地域の人々による理解と取り組みが必要です。当初は、賃金のためのお金が十分に集まらないこともありましたが、今は支払いの遅延もなくなり、調理人が辞めることもなくなりました。また、学校菜園では、給食の食材となる野菜栽培を子どもたちが中心となりすすめました。さらに新しく学校に調理室や食堂も建設。おかげで、子どもたちはおいしくて、栄養価の高い給食を食べられるようになりました。
主な活動内容
地域 | 北西部シェムリアップ州、バッタンバン州、オドーミンチェイ州、北中部カンポントム州 |
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期間 | 7年(2013年10月~2019年10月予定)
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対象と支援内容 | 4州の1064小学校に通う子ども(約17万5394人)と保護者、教師など
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背景
カンボジア北部の貧困世帯では、米や自家栽培したわずかな野菜、川で捕った小魚などに頼っているため、子どもたちは栄養不良状態です。朝食を取らずに登校する子どもたちは、空腹で授業に集中できず、成績不振で落第を繰り返すことで、中途退学するケースが後を絶ちません。学校や地域には子どもの栄養状態を把握して栄養指導を行う習慣がないのも問題でした。
関連リンク
現地の声
食堂が設置されて本当によかったです。私のコミュニティも資金と労働力を提供して建設に貢献しました。これまでは調理した給食を教室まで運ぶのにひと苦労でした。時間もかかり、始業時間が遅くなることも多かったのですが、今は、子どもたちが調理場の横にできた食堂で給食を食べられるようになりました。給食時間には、手洗いなどの衛生指導を行っています。子どもたちが笑顔で給食を食べているのを見られるのが、何よりの喜びです
(チャイさん 保護者)