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【完了報告】「災害に強い学校づくり」プロジェクト~バングラデシュ・ネパール~
グローバル・プロジェクト
ネパール
バングラデシュ
(更新)
グローバル・プロジェクト2021年度活動報告
プラン・インターナショナルは、2018年7月からバングラデシュとネパールで実施していた「災害に強い学校づくり」プロジェクトを、2021年6月に完了しました。
活動内容
子どもと若者たちが防災計画づくりをリード
プロジェクト最終年度である今期は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るうなかで始まりました。バングラデシュ、ネパールともに感染予防措置としてロックダウンが導入され、プロジェクトの実施にも大きな影響を与えました。そのような厳しい環境のもとでも、学校および近隣コミュニティを対象として、災害への備えを強化する活動を安全に配慮しながら実施しました。
今期、バングラデシュ、ネパール両国ともに特に重点を置いたのは、対象校の近隣地域での、世帯ごとの防災計画づくりです。活動をリードしたのは、これまで防災活動に取り組んできた子どもや若者たちでした。子どもや若者たちは、過去の活動や防災計画づくりの研修を通して身につけた知識を生かして、バングラデシュで3207世帯、ネパールで340世帯の防災計画の作成に携わりました。
防災計画を用意するにあたり、各家庭では被災時に必要となる備蓄品のリストを作成し、緊急時の家族の集合場所、連絡方法などを話し合いました。行政やコミュニティとの連携を強化しつつ、学校における災害への備えのみならず、地域の防災・減災に関する取り組みもすすめることができました。
また、災害が女の子に与える影響にも着目し、子どもや若者自らがコミュニティとともに意識を高める活動を行いました。対象校で実施した活動は、行政や近隣の学校関係者からも注目され、今では自発的に取り入れる学校も現れました。プロジェクトの3年間の取り組みが地域に着実に根づき、さらなる広がりを見せています。
おもな活動の成果
地域 | 【バングラデシュ】クリグラム県 【ネパール】スンサリ県 |
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期間 | 3年(2018年07月~2021年06月) |
おもな支援内容と対象 |
【バングラデシュ】対象校12校、4100人
【ネパール】対象校5校、1450人
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プロジェクト背景
2000年から2018年の間に、世界で自然災害の影響を受けた人の84%、自然災害により亡くなった人の約55%がアジア地域に集中しています※
。このプロジェクトでは、アジアのなかでも、この数年多くの災害に見舞われているバングラデシュとネパールの2カ国において、子どもたち、学校関係者、地域住民が適切に災害に対する備えを高められるようサポートしてきました。
- ※出典:Asian Development Outlook 2019(ADB, 2019)
長年のご支援をありがとうございました。
2021年7月からは、ジェンダーの違いに関わらず、さまざまな脅威から身を守るスキルを高められるよう「学校とコミュニティの防災」プロジェクトを実施しています。
関連リンク
現地の声
ライジュ・アクテルさん、地域住民(バングラデシュ)
「プロジェクトの一環として、自治体の首長とともに会議に参加しました。遠隔地に住む私にとって、とても勇気づけられる経験でした。このプロジェクトは、私のような女性が参加し、人前で話すことを、いつも応援してくれます。自治体でも、今後は女性の参加を増やしていくそうです。ぜひ協力したいです」
カマル・プラサッド・バンダリさん、アウリア中等学校 校長(ネパール)
「新型コロナウイルスの感染が広がるなか、校舎の建設作業がすすめられました。私はモニタリングに参加したことにより、安全な学校を建設するためにはいろいろな工夫が必要なことに気づきました。プロジェクトでは、単に校舎の建設サポートだけでなく、教育施設の整備に関する研修も実施されました。そのおかげで、私たちは学校の安全性に関する理解を深めることができました」