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【経過報告】「暴力のない中学校づくり」プロジェクト~ジンバブエ~
グローバル・プロジェクト
ジンバブエ
(更新)
プラン・インターナショナルは、2018年4月から、「暴力のない中学校づくり」プロジェクト(ジンバブエ)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
ジンバブエでは依然として、学校や家庭で体罰がしつけの一環として用いられています。対象の学校では82%の教師が体罰を行っており、家庭でも78%の保護者が体罰を容認しています※。また、中学校校舎の不足から、定員数を大幅に超える生徒が狭い教室や野外で学んでおり、子どもたちにとって安心安全な学習環境ではありません。さらに、女の子を軽視する社会規範がいまだ根強く、性暴力や早すぎる結婚・妊娠といった問題も抱えています。
- ※出典:「ジンバブエ・エプワース地区およびクエクエ郡における学校内体罰に関するベースライン調査結果」;プラン・インターナショナル
活動のハイライト
活動内容
2つの対象中学校で、教室棟、トイレ棟、太陽光式井戸などの、新しい学校施設が完成しました。これにより、屋外や、屋根と柱のみの簡易教室で学んでいた約120人の生徒たちが、学習に適した教室で学べるようになりました。トイレも男女別になり、女子生徒からは「安心して快適に利用できるようになった」と喜びの声があがっています。また、生徒によって構成される「子ども保護委員会」のメンバーが、コロナ禍でリスクが増加している「子どもに対する暴力」についてのトレーニングに参加しました。メンバーたちは、トレーニングを通じて学んだ体罰の弊害や、暴力を受けた際の通報方法についての劇を作り、啓発セッションで披露。身につけた知識を他の生徒たちにも広めています。
おもな活動の成果
地域 | クエクエ活動地域、エプワース活動地域、その他4地域 |
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期間 | 4年3カ月(2018年4月~2022年6月) |
2021年度 おもな支援内容と対象 |
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- ※このプロジェクトでは、外務省(NGO連携無償資金協力)とUNICEFからも支援を受けて活動を行っています
関連リンク
現地の声
ウィットニーさん、中学2年生(中央)
「子どもに対する暴力についてのトレーニングを受け、暴力が起こった際にどのように通報したらよいか理解することができました。またクラスメイトとも、体罰に頼らない「褒めて伸ばす教育法」について話し合い、先生と率直に話し合いながら問題を解決することが大切だということに気がつきました。もし今暴力に困っている友だちがいたら、自信をもって助けてあげられると思います」