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【完了報告】一口100万円プロジェクト「少数民族の就学前教育支援プロジェクト」~ラオス~
ラオス
(更新)
2021年4月に募集した一口100万円プロジェクト、ラオスにおける「少数民族の就学前教育支援プロジェクト」 が完了しました。ご支援をくださった皆さまに、心よりお礼申し上げますとともに、プロジェクトの成果を写真や現地の声とともにご報告します。
背景
ラオスには49の民族が存在し、母語がラオス語である言語グループとそうでないグループとの間には経済格差があるとされています。施設や人材などの不足から就学前教育の就学率は61%※にとどまり、ラオス語が母語ではない少数民族の子どもたちの就学率はそれよりもさらに低い数字になっています。さらに、少数民族の子どもたちは小学校入学後ラオス語で行われる授業についていけない場合が多く、このことが留年や中途退学の一因になっています。
- ※ Annual School Census, National Education Management Information System (EMIS) 2019-2020
活動のハイライト
活動内容
質の高い幼児教育を提供するために、対象幼稚園に教室を建設、教室備品(机やいす)、学習教材、玩具、外遊び用の遊具支給を行い、教育環境を整備しました。また男女別トイレと手洗い場の設置により、幼稚園における保健衛生環境が改善。子どもたちは、安全で安心な環境で学び、遊ぶことができるようになりました。幼稚園のない村で、夏休み期間中に実施した就学準備コースでは、子どもたちがラオス語の読み書きや会話、手洗いなどの衛生習慣を学び、小学校入学後の学習や集団生活への移行がスムーズに行われるよう準備しました。さらに、今後の幼稚園施設の維持管理にむけて、村開発委員会を対象に幼稚園施設の維持管理トレーニングを実施し、住民たち自身で適切な維持管理を行う体制を整えました。
主な活動と成果
地域 | サラワン県 |
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期間 | 2021年9月~2022年8月 |
主な支援内容と対象 |
対象:
【対象村:幼稚園のない5村】
主な活動内容:
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支援者の声
- このプロジェクトに参加できてよかったです。学校建設は私の夢の一つでした。感謝しています。(R・Aさん 東京都)
- 途上国で懸命に生きる多くの子どもたちに出会い、少しでも何かの役に立てればと思っていました。今回のようなプロジェクトに参加できたことに感謝です。(Y・Sさん 千葉県)
- 一人ひとりの小さな気持ちが集まり、大きなプロジェクトがなされ、気持ちが生かされたことに感謝します。(H・Oさん北海道)
現在募集中の「一口100万円プロジェクト」
【ネパール】学校の衛生環境を整えるプロジェクト
2022年10月から、新たな「一口100万円プロジェクト」の募集を開始しました。プロジェクトを実施するネパール北西部カルナリ州の学校では男女別のトイレが不足しているうえ生理に対する否定的な考えも残っています。女の子たちは生理期間中に学校を休みがちになり、勉強の遅れが中途退学につながる原因にもなっています。衛生環境を整えることで女の子たちの教育の継続を支援します。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
お申し込み締め切り:2023年1月27日
現地の声
ノウンニムさん、6歳/幼稚園児
「新しい幼稚園の教室で勉強したり、本を読んだり、おもちゃで遊ぶことができるようになってすごくうれしいです。ブランコとすべり台で遊ぶのが大好きです」
サオファバンさん/小学校校長
「これまでは幼稚園に通う子どもたちは小学校の児童と一緒に教室を使っていたため、学びや遊びのためのスペースが十分ではありませんでした。トイレも小学校のものを使っていたため、幼い子どもたちが安全に安心して過ごせる環境ではありませんでした。子どもたちは完成した新しい幼稚園に通うのを楽しみにしています。十分な広さの教室が整備され、教材や玩具も充実しているので、幼稚園に通う子どもたちが増えることを期待しています」
デスサクダさん/就学準備コースに参加した男の子の保護者
「息子は学習意欲が高く、ラオス語と英語の文字に興味を持っています。私は息子の文字を書く練習を手伝っていますが、息子はとても上達しています。就学準備コースでたくさんのことを学んだからだと思います」