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【第13報】ポーランドで子ども・女性の生活再建を支援~ウクライナ避難民緊急支援~
緊急支援
(更新)

幼児教育センターでお絵描きをする女の子
ポーランドでの新たな生活を始めるための支援を実施
ウクライナからの避難民を最も多く受け入れている隣国のポーランドで、プランはパートナー団体と連携して、難民支援センターや幼児教育センターへの支援を行っています。避難生活が長期化するなか、避難民の大半を占める子どもや女性たちが地域に溶け込み、安心して生活を立て直していけるよう後押ししています。
ポーランドでの活動を、子どもや女性たちのケースストーリーとともにご報告します。
パヴェル君(5歳)、母親のナタリアさん
言語聴覚士(左)とパヴェル君(中央)を見守るナタリアさん(右)
紛争のトラウマを抱える子どもをサポート
ウクライナ南東部出身のナタリアさんは、2022年3月に、3人の子どもたちとともにポーランドへ避難してきました。彼女の子どものうち、5歳の息子パヴェル君は特別な支援を必要としています。
「パヴェルが言葉を話し始めたのは4歳になってからです。ウクライナでは言語聴覚療法を受けていましたが、紛争が激しさを増し、すべて中断せざるを得ませんでした。当たり前の日常がなくなってしまったのです」とナタリアさんは語ります。「ウクライナからの脱出と避難はパヴェルにとってトラウマになりました。自閉症や学習障害などを持つ子どもたちの多くは、紛争のトラウマを克服するためにさらなる困難に直面しています」。パヴェル君は現在、プランのパートナー団体が運営する難民支援センターで、ウクライナ人の言語聴覚士や心理士と一緒に言語聴覚療法プログラムを受けています。ナタリアさんは、「セッションは計11回あります。まだ受け始めたばかりですが、息子の進歩を実感しています」と嬉しそうに話しました。
ダリナさん、母親のイリナさん
ダリナさん(右)と母親のイリナさん(左)
就業にむけた資格取得を支援
ダリナさんは、母親のイリナさんとともに避難してきました。ウクライナでは、人材採用や育成の仕事をしていました。「父はまだウクライナにいます。避難する途中、多くの恐ろしい光景を目撃しました」と語ります。2人は、プランのパートナー団体が提供している幼児教育の資格取得コースに参加。対面やオンラインでの研修や幼稚園での実習を経て、現在はウクライナから避難してきた子どもと地元の子どもたちがともに学ぶ幼児教育センターで、朝9時から夕方5時まで働いています。
「学習を通して、年齢に関係なく子どもたちの成長を手助けするよう心がけています。困難やトラウマに直面した子どもたちと関わっていますが、歌やダンス、お絵描きなどの楽しい活動を通じて心のケアを行っています。ポーランドで仕事に就くことができ、自分で収入を得られるようになって嬉しいです。初めてお給料を受け取ったとき、ゼロから再びスタートを切れた喜びを感じました。最資格取得コースなどの支援は、私や母をはじめ、ウクライナの女性たちがポーランドでの新しい生活に適応するのに役立っています」
- ※2022年3月に開始した「ウクライナ避難民緊急支援」は、2022年8月31日に寄付募集を締め切りました。皆さまの温かいご支援に心よりお礼を申し上げます。ご寄付は、プランがポーランド、ルーマニア、モルドバ、ウクライナにおいて実施している子どもたちや家族、女の子や女性のための支援活動に充てさせていただいています。活動の経過報告は、活動レポートまたは下記関連リンクからご覧ください。
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