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世界経済フォーラム2017~スイス~ リーダーシップにおけるジェンダー格差の解消を訴える

プラン・インターナショナルCEO
アンネ・ビルギッテ・アルブレクトセン

Plan CEO

更新)

プラン・インターナショナルCEOアンネ・ビルギッテ・アルブレクトセンは、2017年1月の世界経済フォーラム(ダボス会議)に出席。2017年の会議のテーマは、「状況に敏感に反応し責任あるリーダーシップ」(The responsive and responsible leadership)。

写真:「状況に敏感に反応し責任あるリーダーシップ」(The responsive and responsible leadership)

持続可能な開発目標(SDGs)達成のためには、NGOが異なるセクターとパートナーシップを組むことの重要性、特に女の子たちの機会の平等と人材育成に市民社会が果たす役割の重要性を明らかにしました。

以下、アルブレクトセンの声明です。

もしも、より多くの女性が責任ある立場につくことができたら、世界は非常に異なる場所になる可能性があります。2016年の国際ガールズ・デー(10月11日)にプラン・インターナショナルは、世界中で女の子や若い女性が社会をリードする地位を体験する「Takeover(引き継ぐ)」アクションを実施しました。ネパールでは大統領に、エクアドルでは国会議長というように、世界50カ国以上で300人以上の女の子や若い女性たちがリーダーの役割を体験し、世界中の政府に数多くの女の子の権利を阻む障壁を取り除くよう訴えました。

写真:パラグアイの副大統領をTakeoverした女の子

パラグアイの副大統領をTakeoverした女の子

写真:ネパール大統領をTakeoverした女の子

ネパール大統領をTakeoverした女の子

私もCEOのデスクをザンビアの17歳の女の子ラブネスに明け渡し、アクションに参加しました。彼女のそれまでの人生と野心、そして秘められた可能性に触れ、女の子が持つ力に改めて気づかされました。私たちの目的は、若い女性や女の子に何ができるかの認識を変え、世界中の大勢の女の子たちがその声を社会に届けるよう促すことでした。すべての女の子が政治的リーダーのポジションにつくチャンスをたった1日ではなく、公的に手にすることができる未来を作ることです。

いまだ低調な女性のリーダーのポジションへの進出

これは大きな挑戦です。進歩は遅いものの、状況は改善しています。世界の議会における女性の割合は1995年以来2倍以上に増加していますが、2016年その割合はわずか23%に過ぎません。トンガ、ミクロネシア、カタール、バヌアツでは女性議員を選出しておらず、各国議会でジェンダー平等を達成したのはわずか3カ国のみです。

2016年は、女性たちが高い地位へ進出しました。ヒラリー・クリントンは最終的には機を逃しましたが、テレサ・メイはイギリスの2人目の女性の首相となり、エストニア、台湾、マーシャル諸島では初の女性大統領が誕生しました。東京、ローマ、ブカレストでは、初の女性トップが選出されました。

写真:議会に占める女性の割合は、この20年間でおよそ倍に増えました しかし、今日議会に占める女性の割合はたったの22%にしか過ぎません

しかし、全体的にみると女性の進出はいまだ低調で、2015年3月、世界中で女性がトップを務めているのは14カ国のみ。地域行政となるとさらに低く、市長が女性である割合は5%以下です。

女の子、女性のリーダーシップの重要性

平等性は、女性の進出の進捗をはかる一つの指標ですが、残念ながら、女性リーダーはしばしばその外見だけでメディアに扱われ、同輩である男性たちほどに真剣に取り上げられてきませんでした。政界・経済界で働く女性は、何世紀にもわたり男性によって形成され維持されてきたシステムの中を進まなければならないのです。若い女性や女の子で、リーダーや公職につくことを検討する人が少ないのは仕方のないことでしょうか。

これは重要なことです。もし私たちが真剣に自分たちが決めた開発のゴールを達成することを考えるのなら、私たち自身が女性、特に女の子が学び、先頭に立ち、自分で人生を決定し、差別や暴力のない環境で成長できる力を身につけられるよう、真剣に考えなければなりません。特に女の子のリーダーシップ能力を育成できれば、より良く健康な生活を確保するのに役立つだけでなく、未来に変化をもたらすことができる世代を創出することにもなります。女性の政治参加は、女の子たちのリーダーシップを加速するのに非常に大切なのです。

人口の半数を占める女性をリーダーのポジションから排除するような民主主義は、機能しなくなります。ジェンダー格差をうめることは、変化する世界で「状況に敏感に反応し責任あるリーダーシップ」を創出するのに不可欠なのです。女性を男性と同等の立場にし、女性のリーダーシップを推進すれば、物事の変化をより加速させることができるでしょう。例えば、インドのパンチャーヤト(地方評議会)に関する調査では、女性が参加している評議会のある地域の飲料水プロジェクトの数は、男性が多数を占める評議会がある地域より62%高かったのです。さらに、女性の参加が増えると、公共財の供給が増加するだけでなく、汚職の水準も低下しました。

ジェンダー格差をうめるために

プラン・インターナショナルは女の子たちと女性たちのエンパワーメントの促進に、長く実績を積んできました。プランのBecause I am a Girlは、女の子のために女の子たちとともに取り組むことを明言しており、あらゆる場面で安全に自分たちに関することに声を上げられるよう支援していきます。

写真:#100MILLIONGIRL

女の子たちがリーダーシップを身につけるための支援は非常に重要であり、経済、社会、環境の面での投資も合わせて行われるべきです。それは二次的なことではなく、全体の投資に不可欠です。政治的リーダーシップの分野でジェンダー格差を縮めることは、社会的および経済的格差の解消を加速させるでしょう。

女の子たちが男の子たちと平等な権利を持っているという事実を見失ってはいけません。プランは、女の子たちが自身に関わることについて声を上げ、自分の人生について決断をし、本来持っている権利を遂行できるよう引き続き支援します。そして女の子の父親たち、権力の座にあるリーダーといった男性たちにも、世界中の女の子たちが成長するための場所を作り続けるよう働きかけます。

2016年の国際ガールズ・デーに実施した女の子たちの「Takeover」を通して、女の子と若い女性のリーダーシップがどのようなものかを示しました。2017年には、より多くの若い女性と女の子を動員し、彼女たちの声がこれまで以上に届くよう取り組みます。そして、よりよい世界を創造し導くことができるよう、彼女たちにより多くの支援が促されることを願っています。

以上

プランは、Because I am a Girlキャンペーンをムーブメントとしてさらに問題に踏み込み、女の子たちの権利と公正の実現を目指して、今後1億人の女の子たちの生活に変化を起すという新たな目標をたて、取り組んでいきます。

※世界銀行, World Development Report 2012-Gender Equality and Development

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