食の力で笑顔を育むベトナム給食支援
森永乳業株式会社
地海外事業本部 海外企画管理部
グローバルコミュニケーショングループ
マネージャー 山川寛子さん
2026年5月 インタビュー
海外事業の重点国であるベトナムにおいて、信頼関係を築くうえで地域の社会課題に向き合うことは重要なテーマと考えています。ベトナムの子どもたちの健康・栄養改善やウェルビーイング向上を目指し2023年にスタートした給食支援プログラム「Smiles & Health for Children」プロジェクトは、2025年からはプランと連携しさらに対象地域を広げて展開しています。
担当者に聞く:プランとの連携
─ プランを選んだきっかけを教えてください
プランは、子どもを中心に据えて長期的かつ包括的な支援を行っているという点、また地域と密接に連携し、資金支援にとどまらず、最終的にコミュニティが自走できるよう伴走している点に強く共感しています。
─ プランとの取り組みの結果、どうでしたか?
現地を訪問し、プランが本当にその地域に寄り添いながら活動していることを実感しました。プランと官民、地域の住民が密に連携しながら、このプロジェクトを形にしてきたのだと、さまざまな場面で感じました。
─ 社内での反応はどうでしたか?
当社には、この取り組みを社内横断的に広げる役割を担う「社内アンバサダー」がおり、今回の支援地訪問にも参加しました。特に若手社員には、事業を通して子どもたちの未来に貢献したいという思いをもつメンバーが多くいます。人々のウェルビーイングの向上に貢献することは、私たち自身のウェルビーイングの向上にもつながり、自社への誇りにもつながると考えています。
─ 社外への発信方法はどうされましたか?
日本だけでなく、ベトナムでもこの取り組みについて発信していきたいと考えています。ベトナムでは、日本の企業によるこうした取り組みにメディアが関心を持ってくださり、実際に掲載にもつながっています。当社のベトナムでの認知度はまだ高くないため、このような活動を通じて地域社会との信頼関係を育み、当社への理解を深めていただくことが大切だと考えています。
─ 今後の展望を教えてください
海外で事業を展開するにあたり、現地の社会課題にも向き合っていくことは、地域とともに成長していくという点で重要だと考えています。当社の一番の核である、おいしさ、健康、栄養の分野における社会課題を、事業を通じて解決していくことで、事業とサステナビリティの両立を目指していきます。この取り組みを継続するとともに、ベトナム以外の国でも食に関する課題解決へと広げていけたらと考えています。
現地を訪問して
今年5月には、私を含む社員11名でベトナムのライチャウ省を訪問し、支援した幼稚園1園と小学校1校の給食調理施設を視察しました。
参加メンバーには、ベトナムの山間部出身の現地社員もいました。彼女は幼少期に貧しい環境で育ち、「なぜこのような環境に生まれたのか」と考えながら成長してきたそうです。訪問先で出会った子どもたちの姿に自身の幼いころを重ね、温かい励ましの言葉をかけたり、パフォーマンスに大きな声援を送ったりしていました。その姿に支援の意義を改めて考えさせられました。
今回出会った子どもたちのなかからも、彼女のように学ぶ力を糧に未来を切り拓く人材が育つことを願っています。
よりよい給食環境が教育を支える
支援前の給食調理施設では、調理から配膳、食後の片付けまでの動線が十分に整っておらず、衛生面や作業効率の面で課題を抱えていました。新たな給食調理施設は衛生的で作業しやすい環境が整えられており、先生方やスタッフの負担軽減にもつながっています。その結果、子どもたちと向き合う時間が増え、より教育に力を注げるようになったそうです。
施設の改善が子どもたちだけでなく、先生方の教育活動を支えることにもつながっていることを実感しました。
子どもたちが本当においしそうに食事をする姿を見て、食は栄養を届けるだけでなく、心と体の充足、そして笑顔につながるものだと改めて思いました。
今回の訪問を通じて、「かがやく"笑顔"のために」という当社グループのコーポレートスローガンへの誇りも一層強まりました。支援する側として現地を訪れましたが、むしろ私たちの方が多くの気づきや元気をもらったように感じています。
