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CSR(企業の社会的責任)とは?活動の事例や取り組むメリット

(2024年10月04日更新)

近年、CSR(企業の社会的責任)という言葉をよく見聞きするようになりました。経営戦略の一環として積極的に取り入れている企業も増えてきています。CSRは企業の社会貢献活動、ボランティア活動というイメージもあるかもしれませんが、それだけではありません。
この記事では、CSRの定義に加え、企業や地域社会におけるCSRの価値、さらには今この言葉が注目されている背景について、実際の取り組み事例を紹介しながら解説します。

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CSR(企業の社会的責任)とは?

CSRは、Corporate Social Responsibilityの略で「企業の社会的責任」という意味です。
企業は自社の利益だけを追求するのではなく、地域社会や環境に及ぼす影響に配慮した責任ある行動を取り、説明責任を果たすという考え方です。
自社の商品やサービスの提供、従業員の雇用などを通じて、企業が社会に与える影響は少なくありません。企業は法令遵守、情報開示、企業活動の透明性、従業員、顧客、取引先、投資家、株主などのステークホルダー(利害関係者)への説明責任を果たすことなど、社会を構成する一員として責任のある行動が求められています

写真:CSR

CSRとSDGsの違い

SDGs(持続可能な開発目標)はすべての国が取り組むべき17の目標と169のターゲットが定められた国際目標です。SDGsは目標であるのに対し、CSRは目標達成のために企業が果たす責任を意味します。CSRの実施が結果的にSDGsの目標達成に貢献します。

【CSR7つの原則とは?】

企業活動が活発化し経済のグローバリゼーションが進む一方で、環境問題や児童労働などの人権問題が起こりました。企業の不祥事なども頻発し、消費者や株主の企業行動への関心が強まるなか、企業には利益を追求するだけでなく、社会や環境に対する責任が強く求められるように。こうした社会の期待と要請を受け、ISO(国際標準化機構)は2010年に正式なガイドラインとしてCSRの国際規格「ISO26000」を発行しました。この規格には、CSRの7つの原則と7つの中核主題が明示され、あらゆる業種の企業が実践可能な、健康及び社会の繫栄を含む持続可能な発展への貢献のために取るべき行動が示されています。

  • 7つの原則:説明責任、透明性、倫理的な行動、ステークホルダーの利害の尊重、法の支配の尊重、国際行動規範の尊重、人権の尊重
  • 7つの中核主題:組織統治、人権、労働慣行、環境、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

CSR(企業の社会的責任)活動を行うメリット

企業がCSR活動を行うことで得られるさまざまなメリットがあります。ここではどのようなメリットがあるか紹介します。

社会的イメージの向上

CSR活動を通じて社会や環境に配慮した取り組みを行うと、ステークホルダーからのイメージが向上します。良いイメージを持ってもらうことが、ゆくゆくは収益の増加につながり、さらにはビジネスの成長にもつながっていきます。

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優秀な人材の確保

CSR活動が企業に根づくと、職場環境が良好となり活発なコミュニケーションが生まれます。従業員の日々の働き方の意識向上にもつながります。また、企業理念に共感した人材が集まることで、従業員の離職率は下がるとともに定着率が高まり、人事・採用にも良い影響を及ぼします

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取引先の拡大、関係強化

CSRを重視する取引先は、取引相手の社会問題に対する姿勢も重要視します。自社がCSR活動に対応していることが理解されれば、信頼や評価の獲得となり、取引先の増加や関係性の強化につながる可能性があります。

また一方で、CSR活動自体が本業の利益を伴わないものも含まれるため、人手不足に陥るなどのリスクがあったり、コストがかかったりするなどのデメリットもあります。企業がCSRに持続的に取り組むためには、バランスを考えた適切な取り組みが必要です。

CSR(企業の社会的責任)活動ではどのようなことを行う?

CSRには社会貢献活動のイメージが強いですが、それだけではありません。CSR活動は「事業運営を支える活動」と「持続可能な社会を実現するための活動」の大きく2つに分けられます。具体的な活動内容を見ていきましょう。

写真:CSR

事業運営を支えるための活動の例

ステークホルダーに配慮した活動が中心となっています。会社組織として有効な意思決定の仕組みを整えるガバナンスの確保や、社内の行動規範の制定、内部通報窓口を設置するなどのコンプライアンスの遵守、公正な事業が運営されているかを測るチェック体制、労働環境の改善などがこれにあたります。

持続可能な社会を実現するための活動の例

地域社会や環境に配慮した活動が中心となっています。企業の活動は地域社会や環境にも影響を及ぼしています。そのため、環境保全の取り組みや地域社会への貢献が求められています。また、年齢、性別、国籍、障害の有無などにかかわらず、人権に配慮したすべての人がいきいきと働けるような環境、就業機会の提供が求められています。

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CSR(企業の社会的責任)の活動事例

CSR活動も企業によってさまざまな方法があります。ここでは、プラン・インターナショナルとの協働による企業のCSR活動事例を紹介します。

森永製菓株式会社

2008年から「1チョコfor1スマイル」キャンペーンの取り組みを展開しています。対象商品の売り上げの一部を「カカオの国の子どもたち」の教育環境を改善するプロジェクトに寄付していただいています。これまでにカメルーンやガーナなどさまざまな国で学用品の支給、学校設備の建設や修繕、衛生トレーニングなど、子どもたちの教育環境の整備、改善を行いました。

写真:ガーナの子どもたち

ガーナの子どもたち

株式会社イトーヨーカ堂

全国のイトーヨーカドー、ヨーク店舗内のレジに募金箱を設置し、募金を呼びかける活動をセブンマイルプログラムのウェブ募金とあわせて実施いただいています。従業員やお客様からいただいたご寄付は食料問題、自然災害など途上国の子どもたちが直面している社会的課題の解決に充てられています。2024年はカンボジアの子どもたちの学校給食の支援をしていただいています。

写真:学校で学ぶ子どもたち(カンボジア)

学校で学ぶ子どもたち(カンボジア)

武田薬品工業株式会社

世界中の全従業員による投票で支援先団体を決定する「グローバルCSRプログラム」で選出いただきました。女性性器切除(FGM)が多いソマリアにおいて、FGMの合併症に苦しむ女の子と女性たちに適切な医療を届ける活動、巡回医療やFGM臨床ガイドラインを策定するなどの保健システムの強化や、医療従事者に対する研修やコミュニティや女性たちのエンパワーメントに取り組んでいます。

写真:FGM根絶のための研修に参加する女性たち

FGM根絶のための研修に参加する女性たち

CSR(企業の社会的責任)活動でプラン・インターナショナルと協働しませんか?

CSR活動の取り組み例を通じて、企業とNGOが協働することで、子どもたちが直面している問題解決に向けより良い変化を起こせることを感じていただけたのではないでしょうか。企業とNGOそれぞれの強みを最大限に活用すると、そこから生まれる効果は大きなものになります。世界中の誰もが健康に生きていくには、個人の努力だけでなく、社会全体の意識の変化や多岐にわたる具体的で適切な支援が必要です。私たちと一緒にSDGsの目標達成のために行動を起こしてみませんか?

写真:CSR

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運営団体

国際NGOプラン・インターナショナルについて

国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。

写真:プラン・スポンサーシップ

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