(2025年03月17日更新)
プラン・インターナショナルは、2025年3月7日(金)にオンラインイベント「国際女性デー2025『制定50年目の挑戦~能條桃子さんと見つめる私たちの未来~』」を開催し、100名以上の方々にご参加いただきました。
3月8日の国際女性デーが制定されてから50年という節目を迎えるにあたり、女性の権利向上の歩みを振り返るとともに、私たち一人ひとりがこれからの社会をどう変えていくことができるのかを考える貴重な機会となりました。
変わり続ける世界:国際女性デー50年の成果と課題
イベント冒頭では、プラン・インターナショナルが世界各国で行う女の子や若者のエンパワーメント支援について、簡単にご紹介しました。
次に、プランのアドボカシーグループリーダー長島美紀職員より、国際女性デー制定から50年を迎える今までに、世界や日本でどのような変化が起きてきたのかを紹介。
女の子や女性の権利・社会参加に関する進展例を示しつつ、「世界の分断、非民主主義的な動きのなかで、多くの国でジェンダー平等が停滞している」と述べ、若い世代の声に耳を傾けることの重要性を指摘しました。
基調講演:能條桃子さん「私たちが生きたい社会は、私たちがつくる」
続いて、NO YOUTH NO JAPAN代表の能條桃子さんによる基調講演が行われました。
学生時代に感じた「どうすれば経済格差をなくせるのか」という問題意識が活動の原点と語り、デンマーク留学で体感した、若者が楽しみながら社会変革に取り組んでいる民主主義のあり方を紹介。
また、日本の地方議会の女性比率が世代を超えて改善していない現状を指摘し、政治分野におけるジェンダー格差の解消を目指すために立ち上げた「FIFTYS PROJECT」の取り組みを共有しました。
「私たち一人ひとりが声を上げ行動することで社会は変わっていく」という力強いメッセージが語られました。
クロストーク:「エンパワーメントを通じた自己表現と社会参加:若者と女性がもたらす変革」
プログラム後半では、能條さんと、プラン・ユースグループメンバーの金澤さん、勝地さんが登壇。長島職員の進行のもと、テーマに沿ってさまざまな視点や具体的なアイデアが交わされました。
能條さん(左上)、ユース金澤さん(左下)、ユース勝地さん(右上)、長島職員(右下)
ジェンダーにまつわる閉塞感について、ユースからは、就職活動における性別に基づく質問の差異や、根強く残る性別役割分担意識などについて問題提起がなされました。
能條さんは、閉塞感の根底には「チャレンジしたい気持ちを自ら抑えてしまうカルチャーが依然として社会に存在しており、社会が作ったバイアスが若年層にも浸透している」と指摘。ステレオタイプな考え方を打破するために必要なこととして、政策レベルと市民レベル双方からの意識改革が必要だと訴えました。そのうえで、社会が変わるには時間がかかり、マジョリティ側が窮屈になるようなやり方は避けるほうがよいと述べました。
ユースも、当事者が声を上げることの大切さや、身近な人たちとジェンダーの問題について率直に話し合える環境づくりの重要性を訴えました。
「ジェンダーギャップを埋めるために若者にできることは?」というユースからの問いかけに対し、能條さんからは、何かもやもやする事態に直面したときには「疑問や違和感を持ち続けること」「感情に素直になること」「小さな成功体験を積み重ね、コミュニティを形成すること」を大切にしてほしいというメッセージが伝えられました。
参加者との共有タイム 政治やジェンダーの問題を「自分事」に
参加者からの質疑応答の時間では、政治やジェンダーなどに関する問いが寄せられ、それに対する登壇者陣の実体験を交えた回答が続きました。
たとえば、「友人との会話のなかでどのように政治やジェンダーについての話題を出せばよいか?」との質問に対しては、「『私はこう感じる』など、私を主語にして話すことが重要」「驚きや感じたこと、感情を共有できる関係をまずは築いていく」といった具体的な内容が示されました。
イベントの最後には、参加者の方々に本日の感想やこれから挑戦していきたいことなどを、Q&A欄で共有していただく時間を設けました。
「もやもやを諦めずに、ジェンダーに関する学習を続ける」「政治は政治家だけが行うものではないという意識を持つ」「パートナーとの関係で性別役割にとらわれすぎない」「社会から『男だから』『女だから』という固定観念をなくしていく」など、たくさんの声が寄せられ、未来への希望が感じられるポジティブな雰囲気で閉幕となりました。
参加者の声
ジェンダー平等が建前上浸透している現代だからこそ、女性をとりまく課題は複雑化しているのだなと感じました。そして、社会を変えるためには制度や意思決定者を変えていくことが必要なのだということにも納得しました。
私は大学生ですが、これから社会人になるうえで、自分が感じたもやもやを認め、それを共有できる場や関係を大切にしていこうと思います。(20代)
能條さんの活動にも興味が広がりました。若い方の意見も伺えて、かつ自分自身の若い頃とそんなに大きく変わっていない日常生活のなかでのジェンダーギャップレベルの停滞も感じ、出来ることから進めて行こうと思いました。(40代)
実際にさまざまな活動を行い多様な考えを持っている方々の議論を見学することが初めての体験だったので、すごく良い刺激になりました。そして、最後にQ&Aで自分の書いた感想を読み上げ、反応していただける時間があったため今回の会議に自分自身も参加したという実感が湧き、達成感がありました。また今回のように議論を見学させていただく機会があれば嬉しいです。(10代)
イベントにご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。






