(2025年11月06日更新)
プラン・インターナショナルは、首都圏の30歳以下のZ世代に当たる大学生および社会人約400人を対象に、企業の社会貢献活動に対する意識調査を2025年7月に実施しました。
- ※全グラフを含む調査結果のフルレポートはダウンロードリンクよりご覧いただけます。
Z世代を中心に企業の社会貢献活動に関する意識調査を実施

気候変動や紛争、貧困などのニュースを目にすることが増え、社会課題を解決する方法としてサステナビリティやSDGs(持続可能な開発)に対する意識が高まり、企業による社会貢献活動は、ESG投資やインパクト投資など投資判断の指標の一つとしても注目されています。このような状況のなか、社会貢献活動への関心が高い若年層、特にZ世代は、企業の社会貢献活動に注目しているとみられます。
実際、今回実施した企業の社会貢献活動に対する最新調査により、企業の社会貢献活動が、未来を担うZ世代の就職・転職先選びに大きく影響していることが明らかになりました。Z世代の社会貢献への向き合い方、企業の社会貢献活動に対するZ世代ならではの視点について知ることは、今後の企業活動において重要なポイントの一つとなります。
【企業の社会貢献活動に関するZ世代の意識調査結果 サマリー】
社会貢献の意識
- 全体の約70%が社会貢献活動や支援活動に関心あり。
社会貢献に取り組む企業に対するイメージ
- 全体の86%が社会貢献に取り組む企業に対してポジティブなイメージ。社会人では88%、女子学生では90%に上る。
- 社会貢献への取り組みは企業として当然のことだと考えるZ世代も28%いる。
- 一方で、社会貢献していない企業に対して、「信頼度が下がる(18%)」「将来性に不安(17%)」と考える社会人が一定数いる。
就職・転職先選びの軸としての社会貢献、SDGs
- 社会貢献活動をする企業を就職・転職先として考える人は62%。特に男性社会人は76%が社会貢献活動をしている企業を転職先として考えている。
- 男性社会人は、転職の企業選びに社会貢献活動やSDGsへの取り組みを重視する傾向がある。
- Z世代の70%が、就職・転職先企業が育児休暇が取れる、年齢に関係なく活躍できる、男女差なく活躍できるかどうかを企業選択基準として重視している。
- 就職・転職先企業選びの際に女性管理職の多さを重視する女子学生は69%、次いで男性社会人が65%。男子学生のみ女性管理職が多いかどうかの意識は低い。
Z世代の社会貢献意識と具体的な行動
まず、首都圏のZ世代(30歳以下の学生、社会人)を対象に、社会貢献活動への関心について調査しました。その結果、約70%が社会貢献活動に関心を持っていることがわかりました。

また、約30%が具体的な社会貢献活動を行っている(行っていた)ことがわかりました。まだ取り組んだことがない層においても「きっかけや、簡単に取り組めるのならやりたい(行いたい)(24%)」「情報は集めている (4%)」という答えが約30%を占めました。寄付付き商品やサービスの展開など、企業側がきっかけづくりや情報提供を行うことで、若者の具体的な行動につながる可能性があります。
社会貢献に取り組む企業に対するZ世代のイメージ
SDGsや社会的課題に取り組む商品やサービスを展開している企業に対するイメージは、86%がポジティブな印象を受けると答えています。特に、女子学生は90%、社会人は80%と高い結果が出ていました。
社会人は社会貢献活動をする企業に対して「透明性が高そう」「将来性がある」「ジェンダー・ギャップがなさそう」「その企業で働きたい」と感じる層が約1/4を占めました。企業の社会貢献活動は、ジェンダー平等や透明性など企業イメージの向上につながっていると言えそうです。
一方で、社会貢献活動をしている企業に対し「企業として当然の行動である」と約3割が感じています。企業は営利を追求するだけではなく、社会に貢献する役割も求められているという昨今の意識の変化が調査結果にも表れています。
また、社会貢献していない企業に対して「信頼度が下がる(18%)」「将来性に不安(17%)」と考える社会人も一定数いました。

就職・転職先選びの軸としての社会貢献、SDGs
企業の社会貢献や社会課題に対する活動は、Z世代が転職や就職先を選ぶ際の判断基準となっているのでしょうか?これについては、社会貢献活動をしている企業を就職先、転職先として考えると回答した人が62%おり、Z世代にとって重要な企業選びの軸の一つになっていると言えそうです。特に男性社会人は約80%がそのような企業を転職先として考えていることがわかりました。
さらに就職・転職先企業選びの際に重視する項目を尋ねたところ、「社会貢献活動をしている」と答えた人が過半数でした。特に男性社会人は約70%が企業の社会貢献を転職先企業選びの軸として考えていることが特徴的です。「社会貢献やSDGsに取り組む商品やサービスを展開している」という項目についても54%が重視しており、なかでも男性社会人は65%と多数を占めました。これらの結果から、特に男性社会人は、転職先の企業選びの際に社会貢献活動やSDGsへの取り組みを重視する傾向があると言えるのではないでしょうか。
また、「育児休暇が取れる」「年齢に関係なく活躍できる」「男女差なく活躍できる」といった点を、就職・転職先企業選びの基準として重視しているZ世代が70%に上ることがわかりました。特に「女性管理職の多さ」を重視すると答えた割合が一番高いのは女子学生(69%)、次いで男性社会人(65%)、女性社会人(57%)と続きました。女性管理職の多さについて意識が低かったのは男子学生のみでした。
これらの結果から、企業の社会貢献活動や女性管理職の割合など、SDGs関連の取り組みを充実させることは、企業が就職・転職先として選ばれるために有効であると言えるでしょう。

企業のSDGs、社会貢献活動に対するZ世代の意識調査まとめ
本調査から、企業の社会貢献活動が、Z世代の就職・転職先選びに影響することが明らかになりました。特に社会人は社会貢献活動を行う企業に対して具体的でポジティブなイメージをもつ傾向が見られました。
また、Z世代の多くが社会に貢献したいという思いを持っており、企業の商品やサービスを通じて気軽な社会貢献活動の機会を企業側が提供することで、若者の一歩を後押しすると同時に企業側のイメージ向上にもつながる可能性があると考えられます。
SDGsや社会貢献活動に対する意識が高まる昨今、企業としても、社会貢献活動がイメージ向上につながることを意識し、その内容や情報発信の仕方を考えていくことが重要と言えるのではないでしょうか。
調査概要
- 調査対象:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に住む30歳以下の学生(専門学校、短期大学、大学、大学院)または社会人
- 回答数:414人
- 調査期間:2025年7月28日(月)〜7月30日(水)
- 調査方法:インターネット調査
- ※本調査結果をご利用の場合は、「プラン・インターナショナル調べ」の表記をお願いいたします。
CSR活動でプラン・インターナショナルと協働しませんか?
プラン・インターナショナルではSDGsへの貢献を軸に、毎年約800の企業・団体とパートナーシップを組み、さまざまな活動を展開しています。社会課題解決のパートナーとして、またブランドイメージや企業評価の向上など、企業・団体の皆様にとってもメリットある協働先として、ぜひプランとの連携をご検討ください。






