(2026年02月19日更新)
2026年1月21日(水)、プラン・インターナショナルは、東京都豊島区の立教大学と共催で、トークイベント「紛争下を生きる女の子たち~もし私があの子だったら」を開催しました。
当日は、中高生から大学生、60代まで、幅広い年代とさまざまなバックグラウンドを持つ約70名が参加。「紛争が女の子や女性に与える影響」について、また「女性が和平に参加することの大切さ」についての専門家らのトークの後、参加者から多くの質問が寄せられ、会場全体で真剣にこのテーマについて考える一夜となりました。
漫画制作秘話を通じて知る、ロヒンギャ難民キャンプのリアル
参加者の質問に答える村田さん(右)、日下部先生(左)
第一部では、Kindleより発刊された「紛争下を生きる女の子の物語」で、ロヒンギャ難民キャンプに暮らす女の子のストーリーを描いた漫画家・村田順子さんの疑問―「家庭内暴力や出産の場面で、実家の両親は何とかしてあげないのか?」―などをきっかけにトークが展開されました。
立教大学 異文化コミュニケーション学部・准教授の日下部尚徳先生は、難民キャンプで役割を持つことができない男性のストレスが、女性への暴力や武装組織からのリクルートに応じてしまうことなどにつながっていること、教育と就労の充実が欠かせないと解説。
また、プラン・インターナショナルの内海職員からは、プランが実施している識字教室※が、ロヒンギャの若者が自分の未来を描く後押しとなり、搾取からの防波堤にもなっていることが紹介されました。
- ※「ロヒンギャ難民の識字教育プロジェクト」は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援のもと実施しています
和平の場での女性の参加が、平和を長続きさせる
学生、支援業界・クリエイティブ業界関係者など多様な参加者
続く第二部では、WPS(女性・平和・安全保障)をテーマに、笹川平和財団の堀場明子さんから、「草の根では女性は地域の平和にとても貢献している一方、和平交渉の場には参加できていない。女性の意味ある参加が平和構築には欠かせない」との指摘が。
プランの道山恵美職員からは、「WPSの大きな目的のひとつである、女性を性暴力から守ることができていない現状」について解説がありました。
(左から)学生代表の石川さんと瀧上さん、笹川平和財団・堀場さん、プランの道山職員、長島職員(モデレーター)
同じく登壇した立教大学大学院生の石川さんからは、「WPSに非当事者である男性がどう参加していけるのか?」という質問が投げかけられ、堀場さんから「男性の理解、協力は不可欠。そしてこれは女性のためだけの話ではなく全人類の問題。WPSには多様性な声が必要」と回答がありました。
また、同じく立教大学3年生の瀧上さんから投げかけられた、「ジェンダーの意識を個人レベルで変えていくために、学生にできること、もっていてほしい意識は?」という問いに、「小さなことから意見を発信し、意志決定を積み上げていって」(道山職員)、「若い世代に希望と期待をもっている。絶望せずに変えていこう!」(堀場さん)とエールが送られました。
会場からも多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答の時間となりました。
このトークイベントの様子は、こちらからご覧いただけます。
紛争下を生きる女の子たち~もし私があの子だったら~ 立教大学 異文化コミュニケーション学部 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン共催 / プラン・インターナショナル(1時間55分27秒)
参加者の声
第1部の、マンガから紛争下の子どもの現実を知るパートはわかりやすく、第2部のWPSは理解が深まりました。
現場の声、専門家の知見、多くの学生の探究心がつまっていた。
程よくカジュアルな雰囲気で進みつつ、内容は濃く学びが多かった。
学生さんと若い参加者の皆さんの発言は、希望を感じるものでした。
紛争下に生きる女の子たちが直面する問題を紐解いていくと、日本に生きる女性が直面する問題ともリンクする部分があった。
ニュースだけでは知ることのできなかった、現地のリアルな話をたくさん聞くことができた。
考え方や文化の違いを乗り越える大変さと、少しでも前に進めることの大切さを改めて感じた。






