(2026年04月22日更新)
ジンバブエで車の整備士として働くフェアモアさん(22歳)は、聴覚の障害と、女性であることへの偏見に向き合いながら、自分で選んだ道を歩んできました。
特別な才能を持つ人の物語ではありません。適切な支援と機会があれば、人は自分の可能性を信じ、人生を切りひらいていけるフェアモアさんの歩みは、そのことを静かに伝えています。
整備士として働く現在の姿
車の整備をするフェアモアさん(右)
ジンバブエ中部の小さな修理工場で、フェアモアさんはエンジンの修理に取り組んでいます。車のボンネットの奥で、部品を分解し、不具合を見つけ、丁寧に組み直していく作業。
「エンジンを直す作業が一番好きです」と話すフェアモアさんは、整備士として現場に立ち、確かな役割を担っています。
学ぶ機会と支援がもたらした転機

子どもの頃、フェアモアさんはパイロットになることを夢見ていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響による教育の中断や家庭の経済的事情から、進学を断念せざるを得ませんでした。
転機となったのが、プラン・インターナショナルによる職業訓練支援です。就学・就労から取り残されがちな若者や障害のある人を対象にしたこの取り組みを通じて、フェアモアさんは自動車整備の道を選びました。
偏見を越えて、自分の未来を選ぶ

大切な整備道具と
聴覚障害は外見からは分かりづらく、フェアモアさんは誤解を受けることも少なくありませんでした。また、整備士という職業を選んだことで、「女性には向かない」といった否定的な声に直面することもありました。それでも訓練を修了し、現在は地元の修理工場で働いています。
「今はもう、自分を“障害のある女の子”とは思っていません。整備士として、役に立てる存在だと感じています」
フェアモアさんはこれからも自分の力で生活を支えながら、一つひとつの選択を重ねていくつもりです。
彼女の物語は、障害の有無や性別に関わらず、誰もが自分の未来を選ぶ力を持っていることを伝えています。
偏見と障害を乗り越え、整備士として生きる ― 自分の未来は自分で決める(ジンバブエ) / プラン・インターナショナル(2分16秒)







