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『女の子を学校に戻すためのガイド』を国連機関とともに作成
アドボカシー
(更新)
プラン・インターナショナルは国連機関とともに、学校再開へむけたガイドブックを作成しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止策の都市封鎖が徐々に解除されるなか、学校再開もすすんでいます。このガイドは、特に懸念されている途上国の女の子の学校復帰を確実にすることを目的としています。
すべての女の子の学びの機会確保が必要です
15億人の子どもたちに影響
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が教育に与える影響は、非常に深刻です。世界保健機関(WHO)がパンデミック宣言した2020年4月には、世界200カ国で休校措置がとられ、学校に通う児童・生徒の9割以上にあたる15憶人が学校に通えませんでした。
休校の影響は一時的な学習の遅れだけでなく、これまで長い時間をかけて改善してきた女の子の初等・中等教育の就学率※を、悪化させる可能性があります。
平等な教育機会を~女の子を学校に戻すためのガイド~
『平等な教育機会を~女の子を学校に戻すためのガイド~』(英題名:Build Back Equal Girls back to school guide)は、世界の教育の政策決定や実施に関係する人にむけてUNICEF、UNESCO、UNGEI、マララ基金とともに作成されたガイドです。
女の子たちを確実に学校へ戻すために
学校再開は、今までの女子教育における慣習を見直すチャンスでもあります。ガイドでは、学校再開にあたって以下4つの視点を留意すべき原則としています。
- 教員のトレーニング、教材開発、学校環境などにおいてジェンダーによる差別や偏見を取り払う
- 女の子のリーダーシップを支えるとともに、学校運営への意義ある参画を促す
- 障がい、民族、セクシュアル・マイノリティといった脆弱性を抱える女の子たちを包摂する
- 女の子の家族、教員、地域住民などの連携を強化する
この原則を前提として、「学び」「健康、栄養と水と衛生」「保護」「教員に関わること」といった領域が示され、各領域で女の子が学校に戻ってくるためにどのような施策が必要か、準備段階から実施段階に分けて書かれています。
ガイドでは、女の子が安心して、質の高い教育を受け続けるために、休校以前よりジェンダー平等を目指した学校づくりをすすめるという重要性を一貫して訴えています。多くの国で、このガイドが活用され、女の子たちの教育の機会と質の向上に役立つことを願っています。
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