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【報告】Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)~女の子が変える未来~日本の若者が東京都に提言
アドボカシー
女の子だから
(更新)
10月11日の「国際ガールズ・デー」に合わせて、「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)~女の子が変える未来~」のアクションを行いました。このアクションは、「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」を実現するためにリーダーの地位にある人物に面会し、女の子が直面する課題を伝え、提言を行うものです。今年は70か国で約1000のアクションが行われました。日本でのアクションの様子をお伝えします。
東京都青少年・治安対策本部を訪問
10月10日、プランのユース・メンバー6名が、東京都青少年・治安対策本部を訪問し、意見交換を行いました。今年のアクションは「安心して暮らせるまちづくり」をテーマに、ユース・メンバーが、東京に暮らす同世代のユースに向けて「安心して暮らせるまちづくり」についての意識調査を行い、その結果を提言にまとめました。意識調査では、痴漢、見知らぬ人からの接触や凝視、ストーカー行為、露出行為、抱きつきなど、セクシュアル・ハラスメントを細分化し、実際にどのような被害にあったことがあるか、また、まちを安全にするためにはどんな対策が必要かを明らかにしました。
意見交換の様子
同時に、一人ひとりのユースがこのような状況を変えていこうという意識を持っているかについても質問を設定しました。東京都青少年・治安対策本部からは、青少年対策担当部長をはじめ、健全育成担当課長、安全・安心まちづくり担当課長など7名の方にご対応いただきました。
「安心して暮らせるまちづくり」に向けた提言
ユースから提出した提言は、街灯や防犯カメラを増やすことで、女の子や若い女性が安心して暮らせる環境を整えること、男女ともに日常の危険性を学べるような機会を増やすこと、近年急増しているSNSなどでの嫌がらせに対する対応の強化を進めること、そして、若者の声を取り入れた制度を充実することなどを提言しました。東京都からは、防犯カメラは犯罪の抑止に非常に効果的であるため、都でも街灯や防犯カメラの設置の補助を進めていること、SNSを通じた被害を防ぐための様々な制度を設置していることをご紹介いただきました。そして、それらの制度が若者にとって使いやすいものであるかについても、ユースの意見を伝え、意見交換の時間を持つことができました。
一人ひとりが、自分の言葉で意見を伝えました
青少年対策担当部長の井上さんからは、「青少年の健全な育成を担当する部署として、若者の生の声を聞けることは大変ありがたいことだと思っている。痴漢で不快な思いをして一日が始まるというのは、どんなに辛いことだろうと思う。また、社会全体がそれをよくあることにしてしまっているのも良くないことだと思う。今日いただいた提言についてはしっかり受け止め、関係部署にも伝えていく」というコメントをいただきました。
ユースからの提言をしっかりと受け取っていただきました
当事者の声が政策に反映されるように
女の子を中心に若者たちが未来のことを考え、よりよい社会の実現に向けて意見を発信する「Girl’s Leadership」(ガールズ・リーダーシップ)。日本の女の子や若い女性が日々直面するセクシュアル・ハラスメントや危険性について、ユース自身の声を伝えることができました。今後も、プランは当事者の声が政策に反映されるよう、ユースや関係機関との連携を深めていきます。
世界で行われたアクションの様子も後日報告します。お楽しみに。
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参加者の声
東京都青少年・治安対策本部で提言を提出する機会はとても貴重な体験となりました。今東京都が取り組んでいる性被害などの対策を聞いたり、自分たちユースが一人ひとりの視点から意見交換をできたことは、とても有意義なことだと思います。東京都の方々と質疑応答をする時間があり、さまざまな質問をすることができたこともありがたかったです。私たちの提言が今後反映されることを楽しみにしています。 (徳升さん 高校3年生)